著者:碧也ぴんく
ページ数:185
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信乃(しの)は、上杉の刺客として追いつめられ、城の東の櫓、芳流閣へと逃れた。捕り手として遣わされたのは、頬に花の痣を持つ男・犬飼現八(いぬかいげんぱち)。二人は高い屋根から川に落ち、伏姫の守護のもと下総行徳へたどりつく。そこにはやはり珠を持つ犬田小文吾(いぬたこぶんご)がいた。だが信乃は破傷風から高熱を発し、死の際にあった。やがて起こる惨劇……運命の犬士たちは、はじめてその由来を知ることに。
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