著者:朱雀門 出
ページ数:243
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怪奇連作短編集『首ざぶとん』の続編。
怪談蒐集家でもある華道師範の龍彦に仄かな恋心を寄せる弟子のまりかは、稽古のあとに語られる怪談が楽しみになってしまっていた。話にのぼる怪異に関連して、実際に二人の身にも奇妙な出来事が起こり出す。
怪談蒐集家でもある華道師範の龍彦に仄かな恋心を寄せる弟子のまりかは、稽古のあとに語られる怪談が楽しみになってしまっていた。話にのぼる怪異に関連して、実際に二人の身にも奇妙な出来事が起こり出す。
玄関先に置かれた謎の布製人形。奇妙なことにその人形は実在の人物を模しており、その人とはその後二度と会うことはなくなってしまう。これは怪奇スポット〝のぞみ塚〟に行ったことと関係があるのか……「人形に似てる」
家の改築のためにまりか一家が一時的に借りたマンションの一室。そこは事故物件ではないのだけれど、前の住人は三回も立て続けに交通事故で亡くなっていた……「外道車輪」
プレゼントにもらった古いコインは、河童が使っていたとされる硬貨を連想させる奇妙なものだった。その古銭を手に入れてから、なぜか悪夢を見るようになる……「謎の河童銭」
龍彦の名を呼ぶ謎の女性。姿が見えてもすぐに消えてしまう。角の生えたその女の姿をまりかも目撃するが……「あなたの世界は間違っている」
実話怪談のような、怪異の正体も因果関係もわからない不可解さによって安心が揺らぐ恐怖を描いた全四編。
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