著者:森 翼
ページ数:206
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現代では、聖書はユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教と、一神教の信仰の根源となっている。聖書はその二千年以上の年月の間に、さまざまの立場の人々が語り、そのよりどころとしてきた。
しかし、まさにそれだけに、現代の日本人にとっては縁の遠いもの、ただ分厚いだけの退屈な書、信徒以外には価値のない書とみられがちである。
だが実は、聖書は「人間」そのものについて語った書である。
古今東西の人間の抱く感情、周りとの関係、そして人々が作り上げる社会・・・そういった人間の「当然」から自然と生まれてくるさまざまのことを語っている。そしてそこには、現代の日本人が置かれているものと同じ状況すら、見いだせるのである。聖書は、人間の「正しさ」がどのように生まれ、どのように発展してきたか、が書かれている。そこでは聖書がそれへの信仰を目的としている、「唯一の神」という概念すら、われわれ日本人の中にも見いだせるのだ。
この本は歴史的観点から、人間にとって普遍的な聖書の姿を明らかにする。
キリスト教会の教えやオカルトといった、衆目を引く聖書解釈に埋もれてしまいがちな、「人間」そのものからくる共感を通じて、現代日本人にとって有益な教えをひもとく。
目次
まえがき 日本人と聖書
第一章 なぜ「正しいと信じている道徳」が実行できないのか
第二章 旧約聖書のもたらす「秩序」
第三章 旧約聖書の課題
第四章 イエス・キリストが現れた時代背景
第五章 旧約聖書に留まる日本
第六章 地上の富と神の掟
第七章 イエスの処刑と人間の「罪」
第八章 信じる者の罪
第九章 絶望からの出発
第十章 人間の「当然」を超える
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