著者:齋藤 孝
ページ数:201
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SNSで誰もが発信者となった今は、言葉が氾濫し、言葉によって振り回され、心が不安定になりやすい時代です。
発した言葉は常に評価の対象となり、イイネ!の数に一喜一憂し、少しずつ、他者の目を前提として言葉を修正していく。
それは大きなストレスです。
だからこそ、時代を越えて残したい、普遍的な価値を持つ日本人の名言をあなたに贈ります。
【名言の「使い方」までしっかり紹介】
本書で紹介する名言は30個。
本質的な内容を持つ名言だけを齋藤 孝先生が厳選しました。
SNSのようにスーッと流れて消えてしまわないように、その名言の持つストーリーや、行間に込められた想い、そして「使い方」までしっかりと紹介しました。
そう、名言は使うものなのです。
何度か声に出して読み、覚え、日常生活の中で使っていく。引用したり、判断基準としつつ行動したりして、使うのです。
そうする中で、名言は心を支えるものになっていきます。
【たとえば、こんな名言たち】
●心が折れそうなとき
なまけ者になりなさい。 水木しげる
どうしようもないわたしが歩いている 種田山頭火
● 背中を押してほしいとき
前へ。 北島忠治
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 茨木のり子
● 成長したいと願ったとき
活用なき学問は無学に等し 福沢諭吉
いろいろむつかしい議論もありませうが、私が一身にかけて御引受けします 西郷隆盛
● 人付き合いに悩んだとき
一期に一度の参会の様に、亭主をしつして威づべきとなり。(一期一会) 千利休
丸くとも 一角あれや 人心 あまりまろきは ころびやすきぞ 江戸時代のことわざ
●道に迷ったとき
自分自身でおありなさい。 中原中也
けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。 宮沢賢治
こうした名言は、すべて偉人たちからの贈り物です。
自分の中に持つことで、その言葉を言った人の精神と自分の精神がつながり、過去から現在、そして未来へと続く精神の系譜のようなものができ、心を支えてくれる一生の宝物になるのです。
【「名言年齢」の意味】
本書では、すべての名言に、その言葉が発せられてから現在までの「名言年齢」を入れていることも特徴です。
最高年齢は1415歳、最小年齢は15歳。
古い言葉、新しい言葉、それぞれのよさを味わってください。
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