著者:西園ガブリエル
ページ数:90
¥980 → ¥0
倒産や廃業リスクなど様々な理由で一般の金融機関がカバーしにくい中小零細の飲食業や宿泊、物販リテール、各種サービス業の売上、不動産賃貸、コインパーキングや飲料自販機の設置場所賃貸収入などを利用して資金調達を可能にするビジネスですが、これは法的には通常のローンのような債務型「金銭貸借」ではなく、「将来に発生することが予想される売上や収入の部分売却による現金化」により、事業資金を提供する非債務型の資金提供サービスです。
一般的に、売掛債権を買い取るビジネスをファクタリングと言いますが、キャッシュレス決済とデータエコノミーの相乗効果を活用したフィンテックの急速な進展により、ファクタリング買取対象を中小店舗の「将来売上」や所有不動産スペースから発生する「将来の予想収入」まで拡げたのがビジネスファンディングです。
これにより、既存の金融常識では不可能だった「債務負担のない事業資金調達」がこの日本でも利用出来るようになりつつあり、いくつかのスタートアップ企業も参入しつつあります。短期資金調達に悩む中小事業者を応援する新しいファイナンス方法の出現です。
ビジネスファンディングは特徴として、「ある時払いの催促なし」という精算方法なのと、通常の借り入れやローンではないので、オーナーにとってお店や個人の借金にならないという利点があります。借金ではないので債務遡求はなく、将来の売上や賃貸収入などから精算回収される仕組みになっています。
クレジットカードなどのキャッシュレス決済から派生する売上やネット上の様々なデータや不動産関連収入データをベースに、これまで銀行融資の対象にならなかった中小零細事業者向けの非債務型オルタナティブ(代替)ファイナンスの時代が到来したのです。
従前の信用情報や担保依存からデータ利用への歴史的流れを背景に、「負債型資金調達」ではなく将来の売上や収入の売買による「非負債型資金調達」を提供するビジネスファンディングはその圧倒的な利便性から多くの利用者の支持を得ていますが、本書ではその仕組みや利用法について詳しく説明したいと思います。
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