著者:岩田 健太郎
ページ数:153
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もちろんサッカー界も新しい形態、思考にモデルチェンジしていく必要がある。
サッカーを愛してやまない感染症専門医の第一人者・岩田健太郎教授の“サッカー異論”を
フットボール批評編集部がまとめ、サポーター、選手、指導者……
すべてのサッカーピープルに向けて、新しいガイドライン「サッカー行動マニュアル」の策定を試みた。
来るべき第二波、第三波に備えるためにも、“サッカー新生活様式”の拠り所として本書をご活用いただきたい。
【目次】
はじめに 僕とサッカー
■第1章 感染症マニュアル
感染症の原理原則を知る
感染経路を遮断すれば感染はしない
街中で意識的に首を振るべき理由
マスクは隙間だらけのザルディフェンダー
目と手からも感染はする
ウイルスは目に見えないがイメージはできる
「空中戦」に弱いエボラ出血熱
ゾーニングの重要性
ゾーニングとDFライン
アトレティコはいいゾーニング
ゾーニングに雛形はない
ゾーニング最大の目的
コロナウイルスは医療崩壊と親和性が高い
あえて原則を捨てる医療戦術
「ボールを回して」時間を稼ぐ
現状は良くもなければ悪くもない
ガチっとしたコロナ対策が経済対策に繋がる
東京は3人に1人が感染している?
日本人は感染しにくいという仮説
感染していない人が守るべき順序
■第2章 観戦マニュアル
元のように再開するのは現実的ではない
Jリーグは無観客でやるべき
三歩進んで二歩下がるがJ復活の近道
コロナを排除している限り元のJリーグには戻らない
コロナがお餅になればJリーグは元通りになる
第100回天皇杯の1年先延ばしも一つの選択肢
我々にはDAZNがあるじゃないか
世界の集合知をつまみ食いできる時代
Jリーグのモデルは好ましい
それでも差別されるアジア人
レアルとバルサの選手は仲良しなのに……
ずっと良いプレーを続ける選手なんて世界に一人もいない
「頑張る」が目標になるチームは大体うまくいかない
プロの世界で「仲良くやる」が目標になっていいわけがない
僕がイニエスタを大好きな理由
■第3章 現場マニュアル
選手はA型肝炎とE型肝炎に気をつけろ
どのクラブも忘れがちな日本脳炎の予防接種
感染症の専門家をクラブは雇うべき
選手はA型肝炎とB型肝炎のワクチン接種を
手当をする時にはとにかく手袋を
水虫を治療するのは簡単
戦争と感染症の関係性
細菌兵器開発のブラックな歴史
子供の時に痛い思いをさせる必要はない
サッカーのプレー自体にリスクは少ない
保護者の「世間話集団」が最も危ない
部活動という悪しき伝統をどうにかせよ
「頑張れ」というだけの指導はいらない
「走った方が偉い」わけではない
「オレたちの世界」が正しい保証はない
肩書きではなく内容で勝負できる時代
■第4章 リーダーマニュアル
日本にはリーダーがいない
プロの政治も結果がすべて
日本はずっと「正念場」
日本にはメッセージを出す主体がいない
ギブアップをやめたイギリス
イタリアとスペインは気づくのが遅すぎた
明暗を分けた春節
アメリカは渡航禁止がアダとなった
メッセージの出し方がとにかく下手な安倍首相
2つのメッセージしか言わなかったオフト
ジョンソンはメッセージの出し方がうまい
イギリスにはスピーチスキルの伝統がある
クロップはポジティブなメンタリティに持っていく天才
ストックホルム症候群という功罪
■第5章 日本代表マニュアル
指摘のしようがないからYou Tubeで配信
五月雨式にいろいろな専門家が入っていた
概念的に正しい守備にすることはできる
「彼」らが得意な東大話法
日本代表監督の就任・解任も「説明」がない
厚生労働省とJFA
日本代表は「想定外」に極めて弱い
悲観的なシナリオを想定すると怒られる日本
日本の記者クラブにも問題がある
何にでも「最善を尽くした」の日本
日本は厳しい指摘が人間否定につながる
ドラマチックな物語主義が苦手な理由
フィクションに近いドキュメンタリー
それでも今の日本サッカーが歴代でベスト
■第6章 東京オリンピックマニュアル
オリンピックとコロナは親和性が悪い
オンラインオリンピックなら開催可能
通常開催をした場合の最悪なシナリオ
■特別収録
1 岩田健太郎×岡野雅行(ガイナーレ鳥取GM)
「先生と野人」対談
2 岩田健太郎×アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)
「空間認識」書簡
おわりに サッカーのように感染症が語られる日
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