【無料で読める】コンポーネント指向 Free Pascal + Lazarus (Delphiクローン)入門: Windows、Mac OS、Linuxでも使える (GUI プログラミング)

　青春時時代、PL/M、Pascal、Visual Basic、Visual C++と進んで行ってDelphiに出会った瞬間に未来を見た気がしました。Visual BasicではGUIプログラミング、Visual C++では、オブジェクト指向が強調されました。DelphiのObject Pascalはコンポーネント指向で、MVCモデル(View、Control、Model[通常データーベースにアクセスする部分が中心で、アプリケーションのロジックも含みます])のVとMをカバーします。Delphiの後、ASP、JSP/JavaBeans、XCodeのObjective Cと進みましたが、Delphi以外はVisual BasicもVisual C++もXCodeでもVのみをカバーしていて、MとCはプログラミングでカバーしなければなりません。(有料のC#や.NET以降の世界は高嶺の花で手が届きそうもなく、全く評価はできていません) Free PascalとLazarusの出現によって再び未来志向のプログラミングパラダイムに戻れそうな気がします。今、思えば、Pascalを学んだおかげてプログラム言語の本質を理解し、Delphiのおかげでプログラム開発の本質・未来像を知ったように思います。
　本書は、Free PascalとLazarus(Delphiクローン)の素晴らしい世界を体験していただくことを目的として出版しました。

内容は、以下の構成となっています。

Ⅰ Lazarusのダウンロードとインストール

Ⅱ Lazarusの開発環境入門

Ⅲ Free Pascal を理解するプログラム
1. Hello World
2. Say Hello プロジェクト
3. if 文を使ったプログラム(ある古代人の答え)
4. for文またはwhile文を使った繰り返し処理のプログラム(和の計算)
5. case文を使った分岐処理のプログラム(簡易電卓)
6. 配列を使ったプログラム(時刻に応じた挨拶)

Ⅳ 実用的なプログラム例
1. テンキー電卓
2. BMIの計算
3. 簡単なメモ帳(メニューとツールバーの実装)
4. データーベースプログラム(コーディングなしで電話帳)

Ⅴ Linux、Mac OSでのインストール
1. Linux(Ubuntu)でのインストール
2. Mac OSでのインストール