【無料で読める】「夫婦別姓」を20年間実践してみたら…… (ヨッセンス書房)

「事実婚7年」＋「旧姓使用15年」。

合計20年以上もの間「夫婦別姓」を実践する夫が気づいた「日本の差別構造」とは？

本書は、

夫であり、
3児の父であり、
フェミニストであり、
ブロガーであり、
夫婦別姓を20年以上実践した当事者であるわたしが、

「選択的夫婦別姓制度」についてまとめた書籍です。

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■「選択的夫婦別姓制度」がいつになっても導入されない!?
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わたしが待ちわびている「選択的夫婦別姓制度」が、やっと自民党でも話題になるようになりました。

来年には？　再来年には？　と期待していますが、まだ反対している人がいます。それはなぜなのでしょうか？

メディアでは「夫婦別姓」というふうに短く表現しますが、言葉がひとり歩きしてしまい、間違った解釈をされていることが原因です。

もしかすると、「結婚したら全員が夫婦別姓にしなければならない」と思っていませんか？

「選択的夫婦別姓制度」は、国民全員に「選択肢が1つ追加されるだけ」です。

もし導入されても今までどおり、夫婦の姓を同じにそろえたい人は、「夫婦同姓」を選べるのです。

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■わたしは夫婦別姓を実践して22年になります
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著者であるわたしは、2020年で夫婦別姓を実践して22年目になりました。

夫婦別姓とは言っても、現実としては日本ではまだ「夫婦別姓」が導入されていません。

具体的には事実婚7年と、旧姓使用15年ですが、これまでに何度も何度も同じような質問をされてきました。

・なんで夫婦別姓をしているの？
・なぜ「夫側」が改姓したの？
・両親は文句を言わないの？
・夫婦別姓をしていて困ったことはないの？
・家族はバラバラにならないの？
・子どもは不安にならないの？
・まわりの人はどう思っているの？

わたしの体験を交えながら、ひとつひとつの質問に答えていきます。

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■「選択的夫婦別姓」のメリットとは？　デメリットとは？
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選択的夫婦別姓のメリット、そしてデメリットとはなんでしょうか？

わたしが思う、一番のメリットは、女性差別や女性蔑視がじゃっかん改善することです。

話が飛ぶように見えますが、「結婚＝女性の改姓が当たり前」という慣習が女性の地位を低くしているのです。

「結婚して姓を変えること」は、「姓を上書きで塗り替えている」ように見えませんか？

つまり、結婚して姓を変えるのが女性に偏ってしまうと、「女性の姓はどうせ書き換えられるもの」と認識され、相対的に男性の姓のほうが価値があるように見えてしまっています。

本書では11の「メリット」を挙げ、選択的夫婦別姓制度の重要性を紹介しています。

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■なぜ選択的夫婦別姓制度に反対する人がいるの？
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メリットしかない「選択的夫婦別姓制度」ですが、なぜ反対する人がいるのでしょうか？

本当のところは、政治などに「裏」があるのかもしれませんが、本書ではわたしの考えた理由をまとめています。

「別」という漢字を使った字面の悪さも大きな原因だと感じているため、もし「選択的夫婦『同姓』制度」という名称だったなら、「今頃は、すでに導入されていたのではないか？」とすら思っています。