著者:川嶋 あけ美
ページ数:269

¥780¥0

まえがき

 数ある電子書籍の中からこの本を手に取っていただき、ありがとうございます。
この本を選んでいただいたあなたは、イタリアに興味がある方かと思います。
イタリア旅行をした、これから行きたいと思ってみえる方でしょうか。
あるいは、イタリア料理やイタリアワインが好きで、すでに普段から召し上がってみえる方かもしれませんね。

はじめまして。
岐阜県でワインショップを営む川嶋あけ美と申します。
ワインにかかわる仕事をして24年になります。
その間、ワインの試飲会、セミナー、イベント等は千回を超え、延べ人数1万人以上の方にワインの楽しさを伝えてきました。

今になってみると、飽き性な私がこれだけ飽きずに続けてこられたのが不思議です。
ワインには興味が尽きなくて、まだまだ知らないこと、学びたいことがたくさんあって、好奇心を持ち続けることができているからだと思います。

ワイン好きが高じて、普通の主婦が起業してしまうまでを、
「普通の主婦が起業しちゃいました! ワインの魅力を伝えたくて」にまとめてみました。

私が感じているワインの魅力や、ワインがプライベートやビジネスにもたらすメリットについても、書かせていただきました。

「普通の主婦が起業しちゃいました!~ワインの魅力を伝えたくて~」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08MTYV3QB/

また、「あなたに伝えたいフランスワイン物語」では、歴史上の楽しいエピソードを通してフランスワインに親しんでいただけたらと思いまとめてみました。

「あなたに伝えたいフランスワイン物語」
https://www.amazon.co.jp/dp/B08PPHYSZ6/

あなたがワイン愛好家の方なら、思わず誰かに伝えたくなるようなエピソードばかりです。ワインはそれほどという方でも、ショートストーリーを楽しんでもらえるような内容になっています。

そして、今回はイタリアに焦点をあてました。
ブーツのように長いイタリアは、20州全土でワインが造られています。

ワインは地元のお料理と合わせるのが基本と言われる中、これだけの郷土料理が楽しめて、ワインもバラエティに富んでいる国はイタリア以外ありません。

また、歴史があって、世界遺産もゴロゴロある観光大国です。

各州の特徴や、観光、郷土料理、ワインを網羅してみましたので、興味がある部分だけピックアップして楽しんでいただくことも可能です。

旅行に行かれた際には、その地方を代表するワインやお料理を楽しんでいただけたら、より現地と親しめて理解が深まると思います。

旅行気分で楽しんで読み進める内に、イタリアワインの知識が身についた!
なんて言ってもらえたらうれしいです。

もくじ

(1)ピエモンテ州
冬季オリンピックの開催地トリノが州都。スローフード運動発祥の地「ブラ」があり、文化や食の楽しさを満喫できるグルメな州。高級食材ポルチーニ茸や白トリュフでも有名。
「イタリアワインの王様」「イタリアワインの女王様」が造られているイタリアを代表する銘醸産地の一つ。

(2)ロンバルディア州
ファッションの発信地ミラノには、レオナルド・ダ・ヴィンチのフレスコ画『最後の晩餐』が描かれている教会がある。世界遺産の芸術都市が点在している州。クリスマス定番のパネットーネ、ワインでは、シャンパン製法で造られる「フランチャコルタ」が有名。

(3)ヴェネト州
水の都ヴェネチアのサン・マルコ広場は世界で最も美しい広場ともいわれる観光地。シエクスピアの「ロミオとジュリエット」の舞台として有名なヴェローナもある。
日本でも一世を風靡したティラミスの発祥地、ワインではイタリアで一番有名な白ワイン「ソアーヴェ」が造られている。

(4)エミリア・ロマーニヤ州
学問の都「ボローニャ」や生ハムで有名な「パルマ」、バルサミコ酢の産地「モデナ」、イタリア内に位置する独立国家「サンマリノ共和国」など、中世の街並みが美しい街がたくさんある。
パルミジャーノ・レッジャーノの産地でもあり、ワインでは弱発泡性赤ワイン「ランブルスコ」が大量に生産されている。

(5)フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州
州都トリエステは、オーストリアの影響を多く受けていて、多くの文化人が愛した歴史的カフェの街。パルマと並ぶ「サンダニエレ産の生ハム」が有名。
ワインでは「白ワインの聖地」と言われる。

(6)ヴァッレ・ダオスタ州
スイス国境には、マッターホルン、モンテ・ローザ、フランス国境にはモンブランを仰ぐ山岳地帯。この州名産のフォンティーナチーズが有名。
ワインの生産量は20州の中で一番少ないですが、個性的なものが多い。 

(7)トレンチィーノ・アルト・アディジェ州 
北部のアルト・アディジェ地域は、オーストリア、ドイツの影響を受けている。州都トレントを中心とする南部のトレンティーノ地域はイタリア語圏。
3,000m を超える山が18峰ある「ドロミーティ山塊」は、見事な景観。

(8)リグーリア州
イタリア最大の港ジェノヴァは、コロンブスの生地。世界遺産「チンクェ・テッレ」の海に突き出た断崖の上にある「5つの地」でワイン生産。
おなじみのパスタソース「ジェノヴェーゼ」発祥の地。

(9)トスカーナ州 
芸術の都「フィレンツェ」をはじめイタリアの誇る中世ルネッサンスの町が多くあり、人気の観光地。
なだらかな丘陵に緑濃い糸杉、淡い緑のオリ-ブの木立、牧歌的で美しいその風景の中で、イタリアで最大の生産量を誇る赤ワイン「キャンティ」が造られている。ピエモンテ州と並ぶ二大ワイン産地の一つ。

(10)ウンブリア州
聖フランチェスコ大聖堂のある「アッシジ」をはじめとして、ローマ時代や中世の建造物があちこちに残されている城壁都市が沢山ある。
サラミ職人が誕生した街もあり、黒トリュフも取れる。気候に恵まれていて質の高いワイン造られている。

(11)マルケ州
紀元前から続く港湾都市「アンコーナ」が州都。その海岸線の一帯は、風光明媚な夏のリゾート地。ラファエッロやロッシーニの生地がある。
新鮮で質の高い食材を使うことが、料理の最大の特徴。コスパがいいワインが多い。

(12)ラツッオ州
首都「ローマ」(永遠の都)があり、ローマ文化発祥の地。キリスト教の総本山で独立国「ヴァチカン市国」もある。ペコリーノチーズ、カルボナーラ、アッラビアータ、薄い生地のローマ風ピッツア、「サルティンボッカ」が有名。
ワインは高級ではないが、長い歴史を持つ銘酒がある。

(13)カンパーニャ州
州都「ナポリ」は世界三大美港のひとつ。ポンペイ、アマルフィの海岸、カプリ島 青の洞窟など人気の観光地がある。トマトソース発祥の地「スパゲティ・アル・ポモドーロ」、モッツアレラチーズ、リコッタチーズ、ナポリピッツア。
ワインは伝説から名がついた「キリストの涙」や、南イタリアで最初のDOCG赤ワインがある。

(14)アブルツッオ州
ヨーロッパで5本の指に入る、美しい国立公園がある自然豊かな州。
古代ローマ以前のエトルリア人によって始められたと言う古いブドウ栽培の歴史がある。

(15)モリーゼ州 
アブルッツオ・モリーゼ州が分割して誕生した州。モリーゼの料理には、モリザーナ (モリーゼ風)と名がついている。
気候には恵まれているが、ワインの生産量は少ない。

(16)プーリア州 
とんがり屋根の奇妙な建物トゥルッリが並ぶ「アルベロベッロ」のある州。州都「バーリ」をはじめ見どころが多い。ショートパスタ「オレキエッテ」や生乳入りモッツアレラチーズ「ブッラータ」の産地。
気候に恵まれていて州の全域でワインを産出し「ヨーロッパワインの貯蔵庫」と呼ばれてきた。

(17)バジリカータ州
古代ギリシャ人が植民したことに始まり古い歴史を持つ。サッシ(岩壁)に張り付くような洞窟住居の町「マテーラ」がある。
ペペロンチーノ、カチョカヴァッロ・チーズの産地。古くは王侯貴族の食卓を飾ったと言われているワインもある。

(18)カラブリア州 
古代ギリシャ人に「エノトリア(ワインの地)」と呼ばれていた由緒ある地域で、オリンピックの際に、競技を終了した選手に贈られたワインがある。

(19)シチリア島 
アラブ・ビザンチン・ラテン様式を融合した建築は、州都「パレルモ」観光の最大の見どころ。
イタリアでも最も古いワイン産地。新鮮な魚貝や野菜をたっぷり使ったシンプルな調理法に、シチリア独特の調味料が加わったシチリア料理。

(20)サルデーニャ島
古代から様々な国の支配を受けてきて、近代化は統一イタリア成立以降。
洗練された超高級リゾート地「エメラルド海岸」がある。

あとがき

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