著者:西川, 和宏
ページ数:228
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本書は「1手ずつ解説する○○」シリーズの第3弾です。三間飛車で勝つために必要な知識を、西川和宏六段が丁寧に教えてくれます。
従来の定跡書は1ページで何手も指し手が進むことがありました。有段者の方なら普通に読み進めていけるのでしょうが、「解説手順を頭の中で並べるのが大変」という級位者の方もいます。そこで、本シリーズでは1ページに進む手数を4手以内にして、1手ずつ、じっくり解説していくことにしました。
本書のテーマは、「さばいて勝つ」ことを理想とする三間飛車です。メインとなるのは第1章の「角道を止める三間飛車」で、対急戦と対持久戦に分けて詳しく解説しています。解説するのは手順だけではなく、「仕掛けられた筋に飛車を持ってくるのが振り飛車の基本」、「美濃囲いの端歩は基本的には受ける」、「振り飛車は相手の力を利用してさばく」、「▲5五歩が筋中の筋」など、考え方が随所に散りばめられているのも特徴です。
そして第2章では、角道を止めない「升田式石田流」を取り上げました。こちらはとてもスリリングな戦いになるので、基本を押さえたあとに試していただきたいと思います。
ぜひ本書を読んで、さばいて勝つ振り飛車の楽しさを味わってください。
●著者
西川和宏(にしかわ・かずひろ)
1986年4月2日生まれ。兵庫県神戸市出身。
2001年9月、6級で奨励会入会。西川慶二八段門下。
2008年10月、四段。
2014年8月、五段。
2016年11月、六段。
三間飛車を中心に、角交換振り飛車や角頭歩戦法など、幅広く指しこなす振り飛車党。序盤研究に余念がなく、中盤の力比べでも腕力を発揮する。
2013年度、第63回NHK杯戦でベスト4進出。
2018年度、第31期竜王戦ランキング戦で2組へ昇級。
2015年4月から関西奨励会幹事を務める。
主な著書は「これからの相振り飛車」、「西川流振り飛車 居飛車穴熊破り」(マイナビ出版)など。
シリーズ一覧
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