著者:奈良 孝次郎
ページ数:262
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[商品について]
―人は心の灯に象られ、その運命を生きていく―
安藤周伯は、偉大な医師であり父であった安藤昌益を越えるために、西洋のより新しい医術を求め、母と共に八戸を離れ京へと旅立った。昌益のご門弟として安藤父子ともつきあいの深かった上田祐専は、昌益亡きいま、周伯の新たな門出を喜びながらも、父子の間にできた埋められない深い溝を思いいたさないではいられなかった――。江戸中期の医師で後に八戸を出立して客死した安藤昌益と、時を経るにつれ医療の実践より著作に力を入れるようになった父に疑念を募らせる周伯の関係を通じて、理想と現実の狭間にある不条理と、医師として、人としてあるべき姿への苦悩を描いた「昌益の子 御藩医・上田祐専の話」をはじめ、江戸時代の八戸藩を中心に、歴史という大きな流れのなかから、変転する時代をそれぞれの思いで生きた人々の人生をすくい上げ、その激しいドラマを小説という形で紡いだ歴史短編集。
―人は心の灯に象られ、その運命を生きていく―
安藤周伯は、偉大な医師であり父であった安藤昌益を越えるために、西洋のより新しい医術を求め、母と共に八戸を離れ京へと旅立った。昌益のご門弟として安藤父子ともつきあいの深かった上田祐専は、昌益亡きいま、周伯の新たな門出を喜びながらも、父子の間にできた埋められない深い溝を思いいたさないではいられなかった――。江戸中期の医師で後に八戸を出立して客死した安藤昌益と、時を経るにつれ医療の実践より著作に力を入れるようになった父に疑念を募らせる周伯の関係を通じて、理想と現実の狭間にある不条理と、医師として、人としてあるべき姿への苦悩を描いた「昌益の子 御藩医・上田祐専の話」をはじめ、江戸時代の八戸藩を中心に、歴史という大きな流れのなかから、変転する時代をそれぞれの思いで生きた人々の人生をすくい上げ、その激しいドラマを小説という形で紡いだ歴史短編集。
[目次]
昌益の子 御藩医・上田祐専(ゆうせん)の話
邪宗門昌益
代官渕澤(ふちさわ)源三郎の思い
一太郎と忠敬
軍記幽囚記
夕焼けの昌益
軍艦孟春丸(もうしゅんまる)
湊村八兵衛の告白
来 満 峠(らいまんとうげ)
作造の子
はらい者(もの)弥助
あとがき――心に残ることなど
作者紹介
[出版社からのコメント]
人が歴史を作るのであれば、その人の生き方を生みだす心の思いこそが、歴史を動かす情動であるといえるかも知れません。歴史を舞台にした小説の醍醐味は、学問研究では難しい、そうした情動をすくい上げることにあるのではないかと思います。本書の中にあるそうした情動を、ぜひ存分に味わっていただければ嬉しく思います。
【作者紹介】
奈良孝次郎(なら・こうじろう)
1933年(昭和8)青森県つがる市生まれ。
1994年(平成6)中学教師定年退職。
【執筆活動】
小説『歴史時代小説』(雑誌三潮へ発表)
童話『紀州犬萩丸の物語』(雑誌三潮、のち出版〔創栄出版〕)
論文『歴史論文』(八戸地域史)
所 属 八戸歴史研究会
現住所 青森県八戸市
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