著者:西岡 昌紀
ページ数:158

¥800¥0

[商品について]
―咲き巡り散り巡る桜と人の物語―
偽りの密告により罪人となったものの、土牢の中で過酷な運命を生きる道を選んだ男。毎年、風が運んでくる桜の花びらに季節を感じながら、住職が彫った一体の地蔵に念仏を唱え、書物に向かい、写経をし、思い出に時を過ごして生きていたある日、男を牢に入れた領主が、何の前触れもなく土牢を訪れた。男と無言で対峙し、そこに流れる奇妙な幸福感に戸惑いを覚えた領主は、帰り際、住職に男の楽しみは何かを問う。住職は、あの罪人の楽しみと言えば春に風が運んでくる桜の花びらぐらいしか無い――そう答えるのだった。
罪人となった男が生き続けることで領主と闘い続ける姿と、その闘いの顛末を描いた第一話をはじめ、桜をテーマに遠い昔の日本を舞台とした5つの物語を収めた短編小説集。

[目次]
はじめに
桜・第一集・第一話
桜・第一集・第二話
桜・第一集・第三話
桜・第一集・第四話
桜・第一集・第五話
あとがきに代えて
著者略歴

[出版社からのコメント]
出会いと別れの季節である春に咲く桜は、多くの人の心に時に美しく、時にもの悲しい風景となって存在しているのではないでしょうか。本書には、そんな桜が紡ぎ出す5つの物語が収められています。物語と共にその中にある心の風景も味わっていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
西岡 昌紀(にしおか・まさのり)

1956年東京生まれ
大田区立山王小学校卒
東京学芸大学附属世田谷中学校卒
東京学芸大学附属高校卒
北里大学医学部卒
内科医(神経内科)
科学史・医学史に関心が有る
愛読書は、国木田独歩、夏目漱石、ドストエフスキーなど
趣味は、ピアノ、クラリネット

主な著書に
『アウシュウィッツ「ガス室」の真実―本当の悲劇は何だったのか?』(日新報道・1997年)
『ムラヴィンスキー・楽屋の素顔』(リベルタ出版・2003年)
『放射線を医学する ― ここがヘンだよ「ホルミシス理論」』(リベルタ出版・2014年)
『短編小説集「桜」2017』(文芸社・2017年)
『三つのチーク県の民謡』(文芸社・2020年)がある。

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