著者:松田達也
ページ数:61
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※レビューコメントで頂きましたご指摘につきまして、可能な限り補記いたしました。
データベースが存在しないシステムは存在しない。
そう言い切ってしまっても良いほど、どんなシステムにも必ず存在し、そのシステムにとって重要なファクターとなっているのがデータベースです。
オンプレミスからクラウドへとインフラ基盤の在り方が変わろうと、今も昔も、データベース設計の良し悪しにより、システムの品質が決まる。そう言っても過言ではないでしょう。
データベースをマニュアルや書籍に従って構築することは、さほど難しいことではありません。
難しいのは、システムの要件や特性に適したデータベースとなるように設計することです。
データベースは設計者によって、まったく異なるモノになります。それはときに驚くほど極端です。バッチ処理に3時間かかっていたところが、熟練エンジニアがチューニングすることで、10分で終わるようになる。そんなことは本当によくあります。
裏を返せば、それはデータベース設計に関しては、正しい知識を習得したエンジニアにしか任せられない分野であるとうことです。
他の分野よりも必要な知識量は圧倒的に多く、難易度も高いです。経験がものを言うところもあります。
本書は、その「データベース設計」について、図解を用いながらわかりやすく解説していきます。
■本書の対象範囲
データベース設計はいくつかの工程を踏みます。
本書は、「概念設計 E-R図作成編」ということで、まずはデータベース設計とはどんなことをするのか、その全体像と、概念設計の手法やE-R図の作成方法について解説していきます。
■本書の対象者
ある程度のデータベースとシステム開発の基礎知識をお持ちの方を対象としております。
ただ、長たらしくならない程度に基本的な内容から順序立てて解説しており、データベースにそれ程詳しくない方でも無理なく読み進めていけるように心がけています。
データベース設計とはどのようなものか知りたい方、データベースの運用から設計へステップアップされたい方、これからデータベースを学んでいこうとされている方など、ぜひ、本書を通して、データベース設計についての理解を深めて頂ければ幸いです。
【目次】
はじめに
第1章 データベース設計
データベースを活用する
データベース化するメリット
SQLでデータベースを操作する
データベースを運用する
データモデル
概念データモデル
論理データモデル
物理データモデル
システムを設計する
プロセス中心アプローチ
オブジェクト指向アプローチ
データ中心アプローチ
現在の主流
データベースを設計する
概念設計
論理設計
物理設計
第2章 E-R図
設計対象領域の明確化
データベース設計(概念設計)のアプローチ
トップダウンアプローチ
ボトムアップアプローチ
E-R図とは
E-R図とは
エンティティ
エンティティとエンティティタイプ
リレーションシップ
主キー
E-R図 多重度
オプショナリティ
E-R図 リレーションシップ実践例
1対1の例
1対1のリレーションシップは実務では極端に少ない
1対多の例
多対多の例
E-R図 連関エンティティ
連関エンティティ
核エンティティと連関エンティティ
E-R図 強エンティティと弱エンティティ
E-R図 特殊なリレーションシップ
ループ構造(自己参照)
複数のリレーションシップ
スーパータイプとサブタイプ
排他的サブタイプと共存的サブタイプ
排他的サブタイプ
共存的サブタイプ
排他的サブタイプと共存的サブタイプの判別
排他的サブタイプと判断する場合の記述例
共存的サブタイプと判断する場合の記述例
どのサブタイプにも属さないインスタンス
同じ属性のサブタイプ
おわりに
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