著者:澤楽
ページ数:79
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1、自律神経とは
①自律神経の機能
②自律神経と背骨
2、自律神経のバランス
①交感神経と副交感神経
②副交感神経を刺激するセロトニン
ⅰ、セロトニンとは
ⅱ、セロトニンを分泌するには
ⅲ、どんな運動が理想的か
③神経伝達物質のアセチルコリン
ⅰ、アセチルコリンとは
ⅱ、アセチルコリンとニコチン
ⅲ、アセチルコリンによる筋肉の収縮
ⅳ、アセチルコリンを増やすには
④交感神経を刺激するアドレナリン
ⅰ、アドレナリンとは
ⅱ、ノルアドレナリンとの違い
⑤交感神経を刺激するノルアドレナリン
ⅰ、ノルアドレナリンとは
ⅱ、アドレナリンとの関係
ⅲ、ノルアドレナリンの分泌を高める
ⅳ、食事も意識してみよう
3、東洋医学から見た自律神経
①東洋医学から見ると
②気とは
ⅰ、気の概念
ⅱ、代謝とは
ⅲ、気の影響
ⅳ、気に関する症状
4、アラサーから起こる自律神経の乱れ
①アラサーになると
②自律神経の機能低下
③自律神経が乱れる原因
④老化による自律神経の乱れ
5、自律神経失調症とは
①自律神経失調症の原因
②東洋医学から見た自律神経失調症は気滞
③気滞の原因
④気滞を解消するには
6、自律神経を整えるには
①副交感神経を優位にするには
②皮膚と自律神経
③自律神経を整える整膚(せいふ)
④姿勢で自律神経を整える
⑤副交感神経を整える体操
⑥腹式呼吸の練習
①自律神経の機能
自律神経とは、自分の意思で動かせない内臓までコントロールできる神経です。
また、普段から意識しなくても立っていたり歩いたりと行動できるのも自律神経のおかげです。
身体の指先をコントロールする末梢神経も自律神経に含まれ、筋肉を動かしたり血流をコントロールしたりしています。
そして健康とは自律神経が正常に働いて、末端の細胞も含めて全ての細胞に隅々まで質のいい血液をしっかり流せる状態です。
身体の末端である指先の血流が悪いと自律神経は乱れやすくなります。
指先などの身体の末端の血流が悪くなる原因にストレスも関係します。
自律神経はストレスが溜まると乱れやすいと言われますが、ストレスが溜まりやすい状態にあるのが問題なのです。
ストレスが溜まりやすい人とそうでない人では身体の状態が違います。
だからストレスの発散も大切ですが、ストレスが溜まりにくい身体を作る事も大切なのです。
交感神経が優位に働くと、
心拍数と心収縮力は増加
血管は収縮
胃腸の動きは低下
膀胱は弛緩
などの作用が現れます。
逆に副交感神経が優位に働くと、心拍数と心収縮力は低下し血管は弛緩、胃腸の動きは亢進、膀胱は収縮するなど真逆の作用が現れます。
またストレスを受けると交感神経が優位に働きます。
ストレスにより交感神経が優位になると白血球の顆粒球が増加します。
すると顆粒球が産生した活性酸素が増えて、身体の組織が傷害されて生活習慣病やガンにかかりやすくなります。
老化を促進する主な原因も活性酸素です。
そのため癌や生活習慣病を予防して、老化しにくい身体を作るには副交感神経が優位な状況を維持することが大切となります。
の維持には日中でも時に副交感神経を刺激してリラックスすることが必要なのです。
①アラサーになると
アラサーからは気(代謝)の低下が始まります。
それまでは気(代謝)が高かったので多少の無理はききました。
ですが気(代謝)の低下が始まるアラサーからはバランスが大事になります。
身体にかける負荷と、身体の回復力のバランスをとらないと体調を崩します。
自分では大丈夫だと思っていたことが、思っている以上に自分の負担となっている人は急に不調を感じるようになります。
例えば
過度な運動
長時間の労働
複雑な人間関係
などを見直す時期がアラサーなのです。
アラサーになっても変わらずに元気な人もいます。
それは自分にとって無理なことをせずに、自分にとっての程々を理解している人なのです。
無理をしないというのは、自分にとってストレスが大きいものは避けるという事です。
苦手な人に無理に合わせる必要はありませんし、苦手なことに挑戦する必要もありません。
20代くらいまでは外に出て色々なことに挑戦する方が良いですが、アラサーからは自分に不向きと感じることは無理をしないことが大切です。
なぜなら自律神経の機能低下を実感しだすのがアラサーだからです。
③気滞の原因
気滞の原因は色々ありますが、一番多いのは精神的ストレスです。
ストレスには
不眠や過労などの肉体的ストレス
上手くいかないことに対する精神的なストレス
などがあります。
体力的に負担がかかる肉体的ストレスも気滞の原因となります。
ですが最近では物事が上手くいかないことに対し精神的なストレスを感じてイライラする人が増えています。
精神的なストレスを抱えやすいのは責任感が強かったり、完璧主義だったりする人です。
そしてストレスの発散が苦手だと、どんどんと交感神経が優位になって自力では自律神経を整えられなくなります。
肉体的にも疲れが溜まると肝臓での代謝が亢進し睡眠の質が低下します。
そのため肉体的ストレスが溜まることで精神的ストレスに弱くなっていくのです。
睡眠の質が低下することで気滞の症状はさらに悪化します。
疲れが溜まって交感神経が高ぶると頭に熱がこもって偏頭痛が起こりやすくなります。
また代謝が過剰になる原因としては食べ過ぎもあります。
食べ過ぎによる気滞は、食事で発生する熱が身体から発散させる熱を上回ったときに起こります。
そのせいで消化器系に溜まった熱を東洋医学では湿と呼びます。
その中でも水分代謝が低下した状態を痰湿(たんしつ)と呼びます。
痰湿と気滞は相互に影響しあい、どちらかが悪化することでもう片方も悪化する悪循環に陥ります。
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