【無料で読める】断る力で人生が無双する: 私たちはなぜ断ることが苦手なのか

あるスポーツ選手の話。彼は、高いレベルと進化を追い求め毎日練習に励む。結果を出すために練習し、練習の妨げとなるものはとことん削ぎ落とす。

・飲み会はもちろん行かない。
・免許証もとらない。
・電話も出ないし連絡の返信も遅い。
・物欲もなく食事と睡眠が優先。
・人付き合いもほとんどしない。

普通の人だったら１つの目的のためにここまでハッキリと物事に優先順位を付け、かつ貫ける人はいないだろう。そんな選手だ。なんかとっつきにくい、無愛想だ、愛されるのか。そんな声もありそうだ。しかし彼は言った。

「世界一の選手になったら、みんなが僕を好きになる」

この人物こそ、今まさにアメリカで大活躍している大谷選手だ。彼ほど、目標がはっきりしていて、しかも目標の妨げとなることはすべて削ぎ落とせる選手はいないかもしれない。

僕たちが大谷選手から学べることは、「断る力」である。断る力があるから自分のために生きることができる。断る力があるから、自分のためだけに時間を使える。断る力があるから思い通りに進んでいく。断る力にはそんな偉大な効果があるのだ。

ただ、ここで1つの問題がある。それは、私たちは断ることがとても苦手なことだ。私たちは何故断ることが苦手なのだろうか。

本書は、断ることが苦手だった著者自身が、ある出来事をきっかけに断ることの魅力に気づき、それから断る力を身につけるために行ってきた方法と人生にどんな効果があったのかを紹介する。

第１章では、僕が断る力の素晴らしさを知って、スキルとして身につけたいと思うに至ったエピソードと、そのときの心情を紹介します。
第２章では、「断る力」を身につける上で絶対に知っておきたい思考法を紹介します。
第３章では、断る力を手に入れるために実践してきた、誰でも出来る５つのメソッドを紹介します。
第４章では、断る力が人生にどんな効果をもたらしてくれたのか、そしてなぜ人生が無双するのかの理由をお伝えします。

本書は次のような方々へ向けて書きました。

・断りたい誘いに断れずに悩んでいる
・本当は行きたくないのに予定を合わせようと努力してしまう
・人間関係に悩んでいる
・自分の人生は周りや環境に左右されるのであって自分で決めることは出来ないと思っている
・行動することにためらっている

そんな、かつての僕のように悩む方々にとって、本書が少しでも役に立ったり、背中を押すものとなれば筆者として幸いです。