著者:郡司 昇
ページ数:225
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生活者の立場に立つと、情報があふれるほどにあって、ネット通販の普及でどこに住んでいても物が買える時代に、「要らないものは買わない」
しかし、多くの小売業では、豊富な商品を揃えて、昨日より一個でも多く「売りつけよう」としている。DXなどのバズワードを御旗に、実店舗だけでなく、ネット・LINE等を駆使して、特売情報を送りつけて「売りつけよう」とする。
「本質」という言葉があります。
本質とは 「そのものとして欠くことのできない、最も大事な根本の性質・要素」です。
本質とは、多くの事象に当てはまる「よりどころ」とも言えるでしょう。
判断の「よりどころ」が明確だと、「判断基準」も明確です。
判断基準が明確だと、どんな時でもブレない判断をして、行動することができます。
「本質」を明確にして共有できている企業と、各自がバラバラな判断基準で行動する企業のどちらが成果を出すことができるでしょうか。
さて、小売業の本質とは何でしょうか。
AmazonのJeffrey Preston Bezos会長の発言に「Amazonが他社と決定的に異なるのは、ビジネスの中核が物を売るのではないということだ。Amazonのビジネスの本質は人々の購買体験を助けることにある」というものがあります。
繰り返しになりますが、人は(自分が不要なものを)売りつけられることを嫌います。
お客様が必要な時に、必要なサポートが出来る。不要な時は、邪魔をしない。
筆者は、こういったところに小売業の本質があるのではないかと考えます。
本書では、アフターデジタルな世界にいる今「自分自身が小売業経営をやりたいのであれば、知っておく必要があるよね。」という内容をまとめたものです。
「将来、小売業経営をやりたい」方はもちろん、ITベンダーに勤務していて「小売業の仕組みを知りたい」方がDXの前に知っておくべきことを理解する助けになることを意識して書きました。
一つでも多く「小売店舗ってなんで〇〇なのだろう?」という疑問を解消して、小売業の未来を自分の頭で考えるためのヒントに繋がりましたら、連夜苦労したかいがあります。
- 1章:小売業1.0~4.0
- 2章:小売業におけるマーケティングの役割
- 3章:売上だけに注目すると売上が下がるのはなぜか
- 4章:購買行動とインストア・マーチャンダイジング
- 5章:小売ファネルのフレームワーク
- 6章:従業員の作業を適正に定義する
- 7章:実店舗とECの違い
- 8章:OMO時代の店舗ICT活用事例
- 9章:小売業5.0 つなぐ(Connect)
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