トランスジェンダーパパ あれから一年 女性として接してくれたすべてに感謝: レストラン、ホテル、美容院、デパート、道行く人々…そして、何より家族。

カミングアウトする前はもちろん、した後も、しばらく悩みは続くかもしれない
人間だれしもが悩みを持っているもの。とりわけ、トランスジェンダーの場合は、真逆の性別に向かうわけだから、勇気がいる。ほんとうにそっちの性別になっていいのだろうか。自分はほんとうにそっち性別なのだろうか。そんな原点に戻ってしまうようなことを自問してしまうこともあるだろう。

ちょっとした一言、まわりの振る舞いが気になって仕方がない
ストレートになりたい性別になって、そしてなんの違和感もなく溶け込むことができる人はきっと幸せだ。でも、私は違った。でもよく考えてみたら、まだまだ前の性を無意識に引きずっているところがたくさんあって、まだまだ改善の余地があることに気がついた。

体験談や自分の気持の切り替えが大切
インターネットや数多くの書籍からヒントや励みがもらえることもあるだろう。ヒントや励みをもらった後はどうする？読んだり聞いた内容で満足して、結局アクションを起こさなければ、なにも前に向いて進まない。

楽観主義であれ
あなたが思っているほど、まわりはあなたを意識していないし、あなたの雰囲気が変わったとしても、四六時中あなたのことを考えるわけじゃない。あなたは地球に住む人間のうちのたった一人にすぎず、あなた以外の数多くの人々は自分の人生を懸命に生きている。だから、あなたは自分自身をもっと楽観視して、リラックスすべき。

どういう努力をつづければいい？
努力というと大げさに聞こえるかもしれない。でも、ちょっとしたことから始めれば、ぐっと変われることに驚くはず。ささいな振る舞いの違いで、男が女に見えたり、女が男に見えたりする。服装や髪型、体型づくりはそんなに大変なことじゃない。

カミングアウトすると理解者に出会える。理解者が見つかれば、その人の前ではありのままの自分でいられるようになる。
あなたがやりたいことは、ありのままの自分で生きること。なんのしばりもなく、我慢もなく、気配りもなく、そのままの自分で相手とコミュニケーションする。カミングアウトしなれば、どこに理解者がいるのかわからない。カミングアウトしなくても生きていけるけれど、ユニセックスの時代が来たからには、ハードルは確実に下がってきている。