ハノイの塔Alice33D animation: 教育用プログラミング言語 Discover! How? (NGO TAMA BOOKS)

おじさん、今度はアニメを作っているの？
「あぁ、いらっしゃい、これを見て欲しかったんだ」
お皿が空を飛んで、棒に刺さっているね？
「不思議だろ？」
誰も動かしていないのにね！
「ここに犬がいて、お皿が動くのを追っているよ」
ほんとだ！映画で見たような犬だね！
「ダルメシアンっていう犬だよ、それ見てごらん、飛び跳ねているよ」
あれ？終わったら、歩いて行っちゃったよ
「犬を素直に歩かせるのは、とても手間がかかるんだよ」
犬の好きなものを、あげればいいんじゃない？
「アハハ！それは良い考えだが、これはソフトで動かしているんだよ」
へぇ、どんなソフトなの？
「アリスって言うソフトだよ」
不思議の国のアリスみたいだね？
「その通りだよ！しかも３Dなんだ、凄いだろ？」
３Dって何だか分からないけど、本物みたいだね！
「スクラッチというソフトを見たことがあるだろ？」
あるよ！猫ちゃんが動くソフトだね。
「あれが２Dで、これは３D、奥行きがあるからね」
その分作るのは難しそうだね？
「ちょっとね！でも、スクラッチと同じように、ブロックを組み合わせて作るんだよ」
へぇ!そうなの？
「言葉の意味が分かるようになったら、ぼくにも出来るようになるからね！」
それは、楽しみだな～。
「今、その使い方の本を書いているんだよ！」
じゃ、もう少し大きくなったら読むよ。
「そう来なくっちゃ！」

概要:

この本は子ども達へのプログラミング教育で、Scratchの次の段階として位置づけられているAliceを使って、「ハノイの塔」を作成する過程を詳細に記述したものです。
ご存じのように、ScratchとJavaなどの高級言語との間には、大きな隔たりがあります。そこで、その隙間を埋めるためにカーネギーメロン大学の研究者たちが教育用プログラミング言語としてAliceを開発しました。
ScratchもAliceも、マウスを使い、コードブロックを組み合わせて、プログラムを作成していきますが、Aliceは3Dモデルを使用して、コンピュータアニメーションを作成するものです。
Aliceは階層化されたドロップダウンメニューを使うので、文法間違いのないプログラムを作成出来ます。
Aliceはオブジェクト指向プログラミングの概念を学ぶのに役立つように設計された、革新的なアプリケーションです。
Aliceを学べば、将来の高級言語への橋渡しが容易に実現出来ます。

ある程度、Alice3の操作がお分かりになっている前提で記述しますが、詳細な手順を示していますので、初めての方でも戸惑うことは少ないと思います。

サンプルビデオをご覧ください。
https://youtu.be/SjIC6fALmis

目次：

「１」はじめに
「２」概要
「３」シーンの作成
「４」定数値の配列
「５」移動確認
（１）基準位置への移動
（２）ポールサイズの調整
（３）初期位置への移動
（４）移動ラインまでの上昇
（５）移動ラインからの下降
（６）ポール間の移動
「６」グローバルな定数値、変数値
「７」ファンクションの作成
「８」プレート位置の配列
「９」初期化
（１）使用するプレート数
（２）初期化部分の整理
（３）初期化プロシージャの作成
１）プレートのサイズ設定
２）基準位置に移動
３）ポールの長さの調整
４）初期位置へ移動
５）リストの初期設定
「１０」メインプログラム部の作成
「１１」movePlate部の作成
（１）movePlateの手順
（２）手順１）プレート番号取出
（３）手順２）上昇距離
（４）手順３）プレート数減少
（５）手順４）移動距離
（６）手順５）移動操作
（７）手順６）プレート数増加
（８）手順７）プレート番号設定
（９）手順８）下降距離
（１０）手順９）下降操作
「１２」付帯部の作成
（１）犬の向きを変える
（２）犬が喜ぶ動作
（３）犬が退場する場面
「１３」ミュージックの追加
（１）バックグラウンドミュージック
（２）完成した時の音
（３）犬の吠え声
「１４」タイトルの表示
「１５」カメラアングルの変更
（１）カメラマーカー
（２）並行動作
（３）自動切換
「１６」あとがき

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