著者:田中早苗
ページ数:49

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「集団あそび」とは、地域ごとに発展した多種多様なこどものあそびのことです。
40歳以上の世代には、懐かしい思い出として記憶されていることでしょう。その中の一つである「ろくめし」は、東京西部の多摩地域に育った著者が子どもの頃に遊んだ、盗塁とドッジボールをかけ合わせたようなゲームです。
半世紀前のこどもたちが小学校の校庭で遊んでいた『ろくめし』を現代によみがえらせる! それは単なるノスタルジーではありませんでした。
古くて新しい集団あそび『ろくめし』をとことん検証してみた結果は…。
たかがこどものあそびと侮るなかれ。こどもたちに身につけてほしい運動能力・社会性・コミュニケーション力…すべてを複合的に磨ける、そんな最強のゲームだったのです。
学校で、子育て支援の現場で、新人研修で・・・さまざまなシーンで活用できます。ぜひ一度、子どもと一緒に『ろくめし』を体験してみてください。きっとこどもの世界を見る目が変わります。

内容
「ろくめし」ってなぁに
・「ろくめし」ってこんなゲーム
・「ろくめし」が、地域でまったく違うあそびである不思議
・「ろくめし」は、サッカーやドッジボールと何がちがう?
・「フィールドの外側」がない「ろくめし」の守備範囲

「ろくめし」を試してみた
・公園で「ろくめし」を教えてみたら
・児童館で「ろくめし」を教えてみたら
・小学5年生に「ろくめし」を試してみたら
・学童保育の主婦スタッフで「ろくめし」を試してみたら
・学童保育で「ろくめし」をしてみたら
・1970年代の小学生が「ろくめし」をしてみたら

「ろくめし」で遊ばせてみよう
・「ろくめし」の基本ルール
・「ろくめし」を試合にしてはいけない理由
・「安全管理」と「危険回避」こどもにケガをさせない方法
・大人も磨ける錆びた身体とコラボアンテナ
・「ろくめし」がゲームとして成り立つまで

「ろくめし」の楽しさが育てるこどもの力
・タイミングを狙って全身集中!
・投げられるボールの行方を予測しろ!
・即席のチームワークを発揮しろ!

こどもから「集団あそび」が消えた時代に
・1984年の衝撃
・暗闇の公園で遊ぶこどもがいた時代
・「サンマ(三間)」と「ろくめし」
・大人の力とこどもの未来

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