【無料で読める】The Concept: 一生使えるコンセプトの教科書

本書は以下のひとを想定して書いている。

・コンセプトにまつわる疑問や「もやもや感」をすっきりさせたい人
・売れるコンセプトの作り方を学びたい人
・企画業務や新製品開発などの仕事を始めたばかりの人
・顧客や社内での企画提案の成功率を高めたい人
・ビジネスで成功し、今以上の勝利を味わいたいと願う人（コンセプトはその出発点になる）

この本は成功するコンセプトを作り上げるための教科書である。営業や企画など、モノを売る人、企画提案を仕事にしている人にとって「コンセプト」は「もやもやしたもの」かもしれない。明快であろうとすればするほど、概念を弄（もてあそ）ぶ、または弄ばれるところがある。それに上司や顧客へのプレゼンで伝わりにくい経験もしている。「コンセプトとは何か」という、やや大げさなところまで考え込んでしまう人もいるだろう。これは「考える仕事」をしている人なら必ず通る通過儀礼のようなものだと思う。説明されても抽象的でよくわからず、「良い悪い」の絶対的な指針や評価基準もあいまいだ。「コンセプトをちゃんと学びたい」「そして売れるコンセプトを作りたい」。本書は私（著者）のマーケター経験から、そのような人の悩みに向けて書いた「コンセプトの教科書」である。

本書の特徴・メリット

教科書とはいうものの、コンセプト作りの実務に即した内容になっている。そういう意味では「単なる概念」を説明しただけではない「実用書」と言うべきだろう。①コンセプトの考え方（コンセプトとは何か）、②コンセプトの作り方、③コンセプトの伝え方と、順を追って書いた。しかも「誤解しようのない平易な言葉」と「よく知られている製品コンセプトの事例」をふんだんに取り入れて解説した。コンセプト初心者でも十分に理解できる内容である。一方で読者のコンセプト作りの経験値に関係なく、ビジネスパーソン、特にコンセプト作りに携わるマーケターの仕事内容や「知っておくべき知識レベル」を勘案し、単なる入門書ではない、マーケティングやブランディング視点での「戦略的」で「専門的」な知見も織り交ぜた。優れたコンセプトがどのようにビジネスでの成果、競争優位に結びつくのか理解できると思う。よって既にコンセプト作りに精通しているひとも、コンセプトをいままでとは別の視点から「再発見」できるだろう。

本書の最大のメリットは「コンセプトを完璧に理解し使いこなせるようになること」、つまり「あなたを強力なコンセプト・メーカーにすること」だ。この本を通じて、あなたは「コンセプト」という「新しい武器」を手に入れるだろう。または「再発見」するだろう。そしてプロのコンセプト・メーカーとして「新しいあなた」に出会うだろう。

・顧客、相手に伝わるコンセプトが作れる
・顧客に喜ばれる、売れるコンセプトが作れる
・プレゼンで選ばれるコンセプトが作れる
・提案が通りやすいコンセプトが作れる
・斬新でユニークなコンセプトが作れる
・差別化された競争力のあるコンセプトが作れる
・競合が追随できないようなコンセプトが作れる

この本を手に取られた読者が、コンセプトを完璧に理解し、素晴らしいコンセプトを手に入れ、ビジネスで成功し、いままで以上に勝利を味わってほしいと願っている。コンセプトはそのスタート地点になるものだ。新規事業開発や新製品開発で競争力のあるユニークなコンセプトを作れるのみならず、日常的にも顧客、相手に伝わるコンセプトが作れるようになるし、上司への提案も完璧に通るようになる。コンセプトの実践的で具体的な方法論を学んで頂ければと思う。まさに「一生使える」普遍的な内容を目指した。これが本書にThe Conceptと名付けた理由である。あなたにとって素晴らしい未来と輝かしいキャリアをもたらす一冊となればと願っている。

主な目次

プロローグ
第一部：コンセプトとは
第二部：コンセプトを作る
第三部：コンセプトを伝える
エピローグ
著者紹介
著作権について

著者紹介

水野与志朗（みずのよしろう）
水野与志朗事務所株式会社 代表取締役
（一財）ブランド・マネージャー認定協会評議員

日欧米企業で主要ブランドを再構築しキャリアを積む。2002年に「ブランド・マネージャー（経済界）」を出版。2005年に水野与志朗事務所株式会社を設立。ブランド再構築を中心に300以上のブランド・プロジェクトにかかわる。主な書籍に「ブランド・マネージャー（経済界）」「戦略的パブリシティ（オーエス出版）」「THE BRAND BIBLE（総合法令）」「ブランド戦略実践講座（日本実業出版社）」「相談から始まる営業ならこんなに売れる（同文館出版）」「数字とブランド（KDP出版）」がある。