著者:甕 滋
ページ数:371
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――自然科学者として初のノーベル平和賞を受賞したノーマン・ボーローグ博士が中心となって起こした農業革命は、何と呼ばれているでしょうか。
1.土の革命、2.緑の革命、3.水の革命
正解は、本書「海外農業協力の旅 メキシコシティにて」をご覧ください。
その国の自然や環境、社会、文化に深く係わりながら存在している農業。しかし日本の農業・農村はいま、急速に劣化が進んでいる――。農林水産省職員として農政という視点からそうした課題と向き合ってきた著者が、自身が携わってきた政策も含め日本の農業・農村問題を振り返り、これからの日本の農業、農政のあり方を問う、農の発展を願う一書。
[目次]
はじめに
「農は永遠──日本農政の備忘録」 電子版の発刊にあたって
農政その時の歩み
農政その時の歩み
農業技術と農林水産技術会議の半世紀
農林水産研究の目指すもの
二一世紀の食料・農業問題
新しい食料・農業・農村政策と基本法
昭和最後の米価劇――宿命の担い手論
土・草・牛の酪農へ
食肉行政の今昔
水源税――森林・林業の再生なるか
未完の流域管理システム
循環型社会と農林業
グリーンツーリズム事始め
遥かなる秋田
人事行政&農林水産省退職者の会
追悼記
海外農業協力の旅
海外農業協力の旅
北京の一日
長春郊外の大豆畑から
杭州水稲紀行
日中友好雑感
タイ 内陸から海まで
メコン・プロジェクト
思い出のパンタバンガン
インドで考えたこと
メキシコシティにて
サンパウロと周辺事情
イグアス日本人会
マラケシュ滞在記
ギニアと稲作あれこれ
遠いアフリカで
随想 次なる日本へ
随想 次なる日本へ
豊かな国考現学
大人文化考
教育の役割について
万能主義と絶対主義
官の凋落
政治主導に異論
行政改革のために
昨今の使命感
霞ヶ関の舞台で
食の地方主権
食べる自由と安全保障
食に見る生命倫理
風景の発見
農村に未来を見る
おわりに
年表
著者略歴
[担当からのコメント]
私たちの生活に直結する重大な問題である農業について、日常の中で真剣に考えることはあまりないかも知れません。しかしこれからは、肉や魚、野菜の値段を気にするのと同じ位に農業が抱える問題について考えなければならない時代が来ているのではないかと思います。改めて日本の農と向き合う一助として、本書を多くの方にご活用いただければ嬉しく思います。
[著者略歴]
甕 滋(もたい・しげる)
昭和8年長野県生まれ
東京大学法学部卒業
元農林水産省勤務
元食糧庁長官、林野庁長官、農林水産事務次官
農林水産技術会議会長
農林水産省退職者の会会長
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