著者:二見龍
ページ数:77

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 最近、高速道路を走行している時やサービスエリアで、異様な空間を作り出している16MCV(16式機動戦闘車:ヒトロクMCV)に遭遇して驚かれる人が増えてきました。16MCVは、戦車の形をしているのに足回りは、キャタピラではなく装輪のタイヤで走行する車両です。高速走行が可能なため、「高速道路に戦車が走っている」、「サービスエリアで横一直線にきちんと戦車が駐車している」と一般の人達がSNSに思わず上げてしまうほど、絵になる戦闘車両です。この16MCVを導入するために、予算確保などに尽力した人物が田浦正人氏です。

田浦氏は、2代目のイラク復興業務支援隊長、福島原発対処時の現地調整所長、戦車連隊長から戦車師団長(第7師団長)、そして、戦車師団を有する北部方面総監を歴任した生粋の戦車乗り(タンキスト)です。
本書では、戦車の威力を最も発揮できる機動打撃力、戦車部隊で記憶に残る隊員、迅速・的確な機甲職種の無線機の運用、日米共同訓練での実戦経験者のシミュレーション訓練に対する捉え方の違いなどを対談で語って頂きました。

 機甲科出身で各級指揮官をこなしていなければわからない、ロシア軍戦車兵のレベル(練度)や戦車は何人乗りが最強かというコラムなど、田浦氏のコラムは、彼だからこそ経験でき、語ることができるコラムの内容になっています。

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