【無料で読める】おくりもの (ライトノベル)

舞台は小豆島。藤本勉は、お父さんが職を失い、故郷である小豆島でネーチャーガイドとして起業することにしたので、東京から小豆島に引っ越すことになる。小豆島の小学校は、６年生11人しか在籍していず、来年は廃校の予定になっている。校庭の先には海が広がっている。最初は勉に反発していた中西だが、かねてからドッジボール大会に参加したかった。勉が転校してきたことでドッジボール大会に参加できると大喜び。
一方、寺田美鈴も親の離婚が原因で勉より半年早く転校してきていた。美鈴はいつも一人ぽつんといた。ある日の夕方、勉は、美鈴が砂浜でバレエを踊る姿の美しさに心惹かれる。勉と美鈴は、言葉を交わすようになる。
中西の提案でクラスで卒業の思い出にドッジボール大会に参加することになる。一人ぽつんといた美鈴も巻き込み、様々な障害を乗り越えて、ドッジボール大会を通してクラスがまとまっていく。
美鈴と勉も心を通い合わせ、初恋の思いが結ばれる。
だが、美鈴は自分がバレリーナになりたいとの夢のため、別れた父親の元で暮らすことを選び、この島を離れていく。
小豆島を離れていく美鈴は、クラスのみんなに自分のバレエの踊りを披露する。
クラスのみんなは、教室を飛び出し、船着き場まで美鈴を送る。みんなの心に残ったものは、温かいおくりものだった。