著者:鶴岡 優
ページ数:97
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本書は農業で成功するための「栽培の基礎」を著者の失敗し続けた経験をもとにお伝えすることによって、ひとりでも多く農業者が農業で生活できるようにと思い、書いた一冊になります。
あなたは初めて「おいしかったよ!」と言ってもらえた時のことを覚えていますか?
自分が栽培した作物をおいしいと言ってもらえる事こそが農家としての一番の喜びだと私は思います。
私たち農家はその言葉が聞きたくていろいろな事を勉強し、実践して改善し、時には天気に悩まされ、苦しくても強がって、すました顔して「食ってみろ」と振る舞うのです。
あなたもこの振る舞いは、たぶん一緒ですよね?
また農家仲間の飲み会で話をしていると、なんとなく一番きつかった時期の話になることがあります。
これが面白いことに、みんな揃って内緒で新しい試みをしつつも、失敗していた時期と重なるのです。
新しい品種に変えてみたら全然味がのらなかった
新しい栽培方法を試してみたら収穫量が落ちた
新しい機械を導入したけどほとんど使ってない
少しでも販売価格を引き上げようと内緒でチャレンジするため「あれ?なんか変だぞ?」と思った時には手遅れになってしまうことが大半です。
しかも大体3年目から5年目の間に大きな失敗をしていることが多いです。
私自身も会社を退職したのちにビニールハウス農家として独立し、3年目に大失敗をして、一晩でビニールハウスをなくしてしまい、農家を廃業しました。
現在は縁あって就職した会社で栽培指導員として農業をすることができていますが、あのまま農業界から消えてしまってもおかしくなかったと今では振り返れます。
そんな体験をしてきた私がこの本を通して皆様に伝えたいこととは、おいしい作物を栽培するため新しいことにチャレンジする前に、もう一度基礎を振り返ろうということです。
その基礎の中で特に見落としがちな原因があります。
それは「ミネラル不足」です。
ミネラル不足の問題は長い年月をかけて改善していく地道な作業を必要とします。
・土づくり真っ最中で思うように成果が上がらない
・これから土づくりに力を入れようと思っている
・現在行っている農法や作業に影響ない新しい資材を試験してみたい
このような方には特に有用な情報をお伝えしております。
ぜひ最後までお読みになり栽培の基礎をしっかりと固めて、たくさんの方においしい作物を届けてほしいと私は願っております。
目次
【はじめに】
第一章 失敗から学んだこと
① 小さな成功を積み上げる
② 本当に好きな作物を栽培する
③ 好きな理由について言語化する
④ 基準を数値化する
⑤ 反対されてこそ主人公になれる
⑥ 農家は毎年1年生
⑦ 成功も失敗も突然やって来る
⑧ 適地適作の落とし穴
第二章 野菜のミネラル不足
① 野菜のミネラルが不足している
② おいしい記憶
③ 農業は土づくり
第三章 ミネラルで解決できること
① ミネラルの働き
② 栄養価の高い作物が作れる
③ 収穫量が増える
④ 野菜もデトックス?農薬との上手な付き合い方
第四章 ミネラル資材:New grow-e(ニューグロウ・イー)の紹介
① ほとんどの農法で活用が可能
② New grow-eの特徴
③ 必要な時に 必要な分だけ
【おわりに】
著者プロフィール
シリーズ一覧
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