著者:辻六道
ページ数:76
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片親が亡くなれば葬儀、葬儀を終えれば10ヶ月以内に相続、残る片親の老いの程度にもよるけれど、ある程度介護の道筋も付ける必要が生じます。
本書は、この最後の介護に焦点を当てて執筆されています。
急逝した父親の葬儀を終え、日常生活を送りつつ煩雑な相続手続を終えた著者。
一人で実家暮らしを始めた母親の生活が軌道に乗りつつあるのを見定め、このままいけるかと思い始めたところで、休む間もなく母親が実家で倒れて転倒し骨折してしまいます。その結果、治療とリハビリで入院することとなる母親。
その退院が近づいた時、著者は実家での生活を継続させるべきか悩み、いわゆる老人ホームにお世話になることを決めました。そして訪れる遠距離介護の日々。
中高年の多くがいずれ経験する親の介護への備えとして、本書を読んで介護に至るありがちな道筋を疑似体験してみて下さい。
目次
はじめに
第一章 突然に終わる母の一人暮らし
1.介護認定は黙っていては始まらない
2.独居に伴うリスクが発現する
3.一周忌は無事に終わったものの、母の入院は続く
第二章 新しい人間関係構築を厭う気持ち
1.デイケア施設を見学
2.今更人に気遣いしたくない
3.お年寄りはお年寄りが嫌いな場合もある
第三章 リハビリ病院への転院とケアマネとの相談
1.リハビリ終了後への備えを考える
2.トイレが人間の尊厳に関わることを再認識する
第四章 母は老人ホームに入居、実家は空き家化
1.老人ホームという選択を否定的に捉えない
2.お年寄りの健康診断に関わる機微を知る
3.波風立たずに老人ホームに入居できるかを相談
第五章 入居して一ヶ月後の変化
1.変化なしよりも変化が大きい方が認知に影響する
2.過去の記憶がしっかりしているとは言えない
3.できる限りの在宅、是か非か
第六章 人と関わる意欲とできない自分の受容
1.お年寄りにも社交性が求められる
2.できない自分を受容する
第七章 老人ホーム入居で想定外だったこと
1.老人ホームの基本的な仕様
2.既にキャッシュレス生活が行われている
3.日々の状況も連絡される
第八章 空き家となった実家の管理はかなり面倒
1.最初から空き家になる想定は難しい
2.成年後見制度も使いづらい
おわりに
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