著者:堀和世
ページ数:68
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「どうして戦争なんかするのかな」
「戦争ということばがあるからよ」
「戦争ということばがあるからよ」
遠い昔、あるいは昔よりもはるかに遠い未来、地球にとてもよく似た、もしかしたら地球だったかもしれない星に、熊たちの世界がありました。
熊たちは服を着て、家に住み、食べ物を料理して食べ、そして「ことば」を話すことができました。
しかし熊たちは、ことばを戦争を始める合図に使うようになりました。
戦争は休み休みしながら、繰り返し起こるものです。この物語は、その合間のわずかなひととき、いつまであるのか誰も知らない平和な一日を描いたお話です。
主人公は熊の少年、ミツル。その一日でミツルは一日分だけ大きくなります。子どもがいつ、どうやっておとなになっていくのか。だれもが通る道なのに、だれもが忘れてしまいます。でも、その「一日」はたしかにあるのです。
たましいの道しるべを失った人、道に落としてきた時間のかけらをもう一度拾いたいと思っている人、そんなあなたがずっと探していた一言がきっと見つかる「ことばの宝箱」になることでしょう。
「わかってるじゃないか、それを自由というんだ」
「じゆうって?」
「ひとりきりになることさ」
明日の僕は、昨日の僕と、ちょっとだけ違う。
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