著者:月岡一治
ページ数:26

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空っぽの鳥の巣がひとつ/黒くかけ残されている/私もどこかに/巣をかけさせてもらっているのだ/土のなかに等量の広がりを持つという根の/どんなに苦い営為から生まれたものかも/気づかぬままに(巣)。
空は/私が一通の手紙を送るところだ/亡き父にあてて/風船ひとつ 飛ばすように/老いた母のこと/健やかな子らのことを/話そうとするところだ…(パピルス)。
いつだって立ってきた/明日行きの列車が入ってくる/この駅のホームに…/また明日へと向かうために(明日へ向かう駅)。
「風の駅」ほか既刊詩集の中心作品11篇。生まれて育っていく家族のあたたかさと医師としての思いが溢れます。

【著者紹介】
月岡一治(つきおかかずはる)
1946年新潟県に生まれる
新潟大学医学部を卒業 内科医
新潟日報文学賞 新潟県民芸術祭賞 文芸にいがた文学賞
共済文芸最優秀賞 国民文化祭文芸祭入選 ほか受賞
日本現代詩人会会員
詩誌「アリゼ」同人

【既刊詩集】
家族詩集「詩集 少年 父と子のうた」(花神社)
 「父と子の詩集  夏のうた」(花神社)
「時間の原っぱ」(花神社)
「明日へ向かう駅」(花神社)
「風の駅」(花神社)
「その池について」(花神社)

【随筆集】
「ひばり鳴く空」(新潟日報事業社)

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