著者:小林道憲
ページ数:24

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20世紀は、本格的な大衆社会の出現の時代であった。人口の増大とともに、故郷から離れた人々が大都市に流入、大衆社会を形成、それをラジオやテレビのマスメディアが糾合し、多くの大衆の偶像をつくりあげてきた。政治の世界でも、自由世界は大衆民主主義社会となり、多くの大衆の偶像を生み出していった。そこから大衆の願望を一手に引き受けて権力を握る独裁者も登場してきたのである。自由主義とは反対の全体主義社会が生み出されたのも、20世紀が本格的な大衆社会を出現させたことからくる。20世紀を大衆の時代と見て、大衆消費社会や大衆の国家について考察する現代文明論。
(小林道憲〈生命の哲学〉コレクション7 『二十世紀とは何であったか』 ミネルヴァ書房 2017年 所収)

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