著者:郡司成江
ページ数:82

¥550¥0

「どうしたら、一人ひとりの能力が発揮できるのだろう?」
「チームワークを生むにはどうすればいい?」
「スタッフはみんないい人なのに、なぜか仕事になると生産性が上がらない…」

 こんな思いを抱えている経営者、リーダーは、少なくありません。
 なぜ、意思疎通がうまくいかず、チームワークが育たないのでしょうか。
 それは、もしかしたらチームの「共通言語」がないからかもしれません。

 本書は、経営方針書のつくり方を知ることで、「共通言語」が生まれ、会社やチームが大きく発展できるようになるための本です。

 中小企業の経営者の一番の悩みは、「人が育たないこと」。
 その原因の多くは、経営者の想いがメンバーに伝わっていないからです。

 その問題を解決するのが経営方針書の存在です。
 経営者の想いを「見える化」した経営方針書があれば、「共通言語」が生まれ、スタッフ全員が会社を盛り上げてくれるチームメンバーへと育っていきます。

 本書の著者は、新卒者をゼロから育てるきめ細やかな育成スタイル、離職率の低さ、障がい者雇用といった取り組みが評価され、2021年には「第11回日本でいちばん大切にしたい会社大賞 審査委員会特別賞」を受賞。
 昨今では、会社で力を入れている経営方針書について「どうつくっているのか知りたい!」という声が多く、経営者向けの研修で実践法を伝える機会が激増しています。

 本書は、こんな経営者、リーダーにおすすめです。
「人がなかなか育たない」
「想いを伝えていても、なかなかうまくいかない」
「会社の数字を見直したい」
「ビジョンに向かって協力し合える組織にしたい」
「採用したい人材像を共有し、ミスマッチを防ぎたい」
「離職率を下げたい」
「スタッフに、会社やチームの一員である誇りを持ってほしい」

 経営方針書が「共通言語」として社内に浸透すれば、チームワークが生まれ、大きな成果を達成できる組織へと進化していきます。

 ぜひ経営方針書を『魔法の書』に変えて、伸びるチーム、伸びる会社をつくりましょう!

●目次
はじめに

第1章 経営方針書で会社が整う
経営方針書は、「人」の悩みを解消する
 ●「想い」を言語化することで、「人」の問題は解消していく
経営の見える化で無駄なものが見えてくる
 ●「必要なもの・不要なもの」が明確になり、経費の削減にもつながる
 ●経営書の見直しで、広告宣伝費の削減も成功する
 ●人件費を見直す
 ●節約とケチは別のもの
 ●「スタッフのために売上が必要」と、言葉で伝えられていますか?
雇用形態を見直すタイミングをつくる
 ●雇用に新しいしくみを取り入れていく
「変えること」と「残すこと」を振り分ける
 ●毎年ブラッシュアップさせて、活きた経営方針書にする
会社はスタッフがいてこそ成り立つ
 ●仲間がいるからこそ、自由に動けるようになる
 ●自分ひとりでは、できる仕事にも限界がある
 ●スタッフがいるから「社長」という役割に注力できる
スタッフの意識を統一する『魔法の書』
 ●疑問や迷いを解決し、成功に導くツールをつくる
 ●『魔法の書』はスタッフ全員で毎年新しく作成する
『魔法の書』を共通言語にしている会社は繁栄する
 ●『魔法の書』は経営者とスタッフの通訳にもなる
 ●皆が同じ方向を向くと、会社はどんどん成長する
 ●共通言語があると、現場も安定する
 ●リーダーは経営方針書と同じ言葉を使う
『魔法の書』は全員参加でつくりあげる
 ●指針に沿って、スタッフ自身が考えて動けるようにする
 ●指針があると、お客様へのおもてなしも整う
 ●個人・店舗・会社それぞれの方針は、つなげて考える
 ●経営方針書は、一つひとつの言葉にまでこだわる
経営方針書は離職率を下げるきっかけにもなる
 ●会社の理念に沿ったスタッフが集まってくる
 ●採用の指針が定まる
 ●社風をしっかり打ち出すことで、ミスマッチを防げる
経営方針書は、会社の一員としての誇りを育む
 ●社内で意識が統一されるため、問題を最小限にできる
 ●共有できる方向性があると、チームワークも生まれる

第2章 経営方針書の項目をつくる
『魔法の書』には、理念・ミッション・ビジョンをしっかり盛り込む
 ●会社の考え方を浸透させる
 ●誰が読んでもわかる言葉でまとめる
 ●スタッフの心がほぐれる言葉も盛り込む
 ●1年先、5年先、10年先の会社のイメージも共有する
会社が変わらず持ち続ける「会社理念」をつくる
 ●理念は想いのこもった志のある言葉であらわす
「クレド(ミッション)」は具体的な行動理由まで入れる
 ●「なぜそれをするのか?」があると行動しやすくなる
 ●クレドは、会社のベクトルと成長に合わせて変えていく
 ●何に取り組めばいいか、誰にでもわかるように明確にする
会社の将来を「ビジョン」で明示する
 ●将来の計画を明記する
 ●お客様、社会、スタッフ、そして未来に対する「四方よし」のビジョンを立てる
原点を忘れないために「Happyストーリー」をつくる
 ●経営者の想いを知ることでメンバーの理解も深まる
 ●3年後の理想を自由に思い描く
 ●経営者もメンバーも原点に立ち返ることのできるHappyストーリー
全スタッフで取り組む「10の行動指針」
 ●未来のために習慣化したいものを10個あげる
 ●ビューティアトリエの「10の行動指針」の一例
「長期事業構想」の具体的な未来像が、スタッフの安心感につながる
 ●経営方針書は、銀行のためではなくメンバーのためにつくるもの
 ●スタッフがやる気と安心を得られるページにする
 ●スタッフのために考えることで、経営者のイメージもクリアになっていく
「今年度の経営方針」でテーマをつくる
 ●メンバーの理解度に合わせて言葉を考える
 ●今年1年間のテーマを決めよう
 ●テーマに合わせて、「行動してほしいこと」まで明記する
 ●誰もが同じ言葉で伝えられるところまで落とし込む
一人ひとりの目標設定を書き込む「未来デザイン図」
 ●個々が目標を書き込むことで、はじめて経営方針書づくりが完結する
 ●2021年度テーマ「愉しむ」
 ●2020年度テーマ「協働」
 ●2018年度テーマ「責任感と創造性」
『魔法の書』は、スタッフ一人ひとりに浸透させる
 ●内容は毎年ブラッシュアップさせていく
 ●つくっただけで終わりにしない
 ●理念の復唱を習慣化して、スタッフに浸透させる

おわりに

●プロフィール

シリーズ一覧

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