著者:高野 登久
ページ数:186
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――電気のもっとも基本的な規則性である「三変数の法則」、その三変数は電流と電圧と、もう1つは何でしょうか。
1.磁場、2.抵抗、3.電荷
正解は、本書「第5章 中学校の電気」をご覧ください。
電気は、教える教師にとっても教わる子供にとっても難しいとよく言われる。例えば小学校では電流は+極から-極へ流れると教えられ、中学校では電子は-極から+極へ流れると教えられる。何れも学習指導要領に沿っているが、これでは何のことだか分からない。しかし本来、電気の基本的な規則性は子どもでも分かるほど単純であり、理論で教えようとするから難しくなるのである。本書は、これまでの指導の問題点を指摘し具体的な教授方法を提示しながら、子供たちが楽しく創造的に電気を学習するにはどうすればよいかを明らかにした作品である。豆電球から太陽電池まで、学ぶ子どもと教える教師を易しく楽しい電気の世界へと誘う、新たな電気の教科書。
[目次]
はしがき
1.電気は難しい
2.発見する楽しさと、規則性から理論へ
3.中心は抵抗の働き
4.文科省等の理論等に対して、技術での電気振動の利用
まえがき
第1章 とっても楽しかった 太陽電池と乾電池
1.子どもの声「とっても楽しかった」
2.「楽しかった」は、発見したから
3.「楽しかった」は、問題が解決した時も
4.抵抗の新理論を発見、抵抗の指導は3学年で
5.4学年の乾電池のつなぎ方は、電圧指導で
6.規則性は子どもが発見するもの、理論も子どもが作るもの
7.授業、フィラメントの長さと明るさの関係
8.電気で、重要な規則性は、抵抗と電流の反比例
9.電気は、電圧・抵抗・電流の三変数の働き
10.光電池と太陽電池
11.電気振動
第2章 新学習指導要領を切る
1.見方・考え方や見通しは、「科学する心」を育てるため
2.科学的見方や考え方は、育成するもの
3.本当の問題解決は、問題がスタート、解決がゴール
4.電気は、理論より規則性
5.各学年の検討
6.学習指導要領の問題点、「電圧」と「抵抗」
第3章 こんな電気の授業はいかが
3学年の授業
4学年の授業
5学年の授業
6学年の授業
第4章 先生にも分かる電気学
1.やさしい電気学
2.電気先生奮戦記
3.電気教育のウソと、抵抗概念について
4.超電導は、電気の理論を変える
第5章 中学校の電気
1.中学校の先生は、皆、犯罪者
2.豆電球の明るさは、抵抗の働き
3.量子力学における粒子性と波動性
4.雲上は+、地上は-
付録 文集―太陽電池―
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
私たちの日常生活で欠かせない電気ですが、学生時代に学んだ電気はよく分からなかったという方も少なくないのではないでしょうか。本書は、その電気を子ども時代に戻ってもう一度学び直せる、そんな本にもなっています。子供たちへの指導に迷っている先生はもちろん、学生時代に電気が苦手だった方にもおススメしたい一冊です。
[著者紹介]
高野 登久(たかの・のりひさ)
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