著者:北条風林
ページ数:140

¥400¥0

この世とあの世、三次元体と四次元体、そして中間形態としての三・五次元体。この世もヒトも考えられているほど単純な存在ではありません。ヒトの中には三つの心が存在しているからです。あなたが自分だと思っているのは、その内の一つにすぎません。しかも、その心だけが、いつかは必ず消え去る有限の存在なのです。

そして、この世も有限の世界です。有限の世界は極めて単純な生物の世界です。私達は、有限の枠に閉じこめられた生物の世界で生きています。人は四次元体へと昇華してゆく中間形態ですが、ヒトは純粋に生物です。生物の世界では知識や論理は弱い力としてしか作用しません。ヒトを動かしている力はもっと原始的、根源的な力です。その幾つかを挙げてゆきます。本能、感情、頭脳、自己保身力、暴力、脳内ホルモン、運と絡む環境。

ヒトは命ある肉を食べたり、或いはその屍を食べて生を紡いでいます。肉を植物を加工した代替肉に変えたところで、命を食べていることに変わりはありません。動物と植物の命の重さを量ったり、比較することは偽善です。まず、この世とは弱肉強食の世界であり、ヒトは本能と感情、頭脳内データ、ホルモン、暴力、嘘、欺瞞などに操られて生きている生物にすぎないことを知るべきです。そうでないと、必ず、偽善と欺瞞の餌食にされてしまいます。

まず、このことを理解しておかないと魂魄や精神について語っても無益な結果を招くだけです。MAX7割の人は操られたまま、何となくふわふわとしながら生きています。これは間違いのないことです。では、どうすれば良いのでしょうか。生物的因子に操られずに、ヒトでなく人として生きてゆくためにはどうすれば良いのでしょうか。この遠大なテーマに挑む技が3種類の臍下丹田呼吸法であったり、その延長線上にある「気の活用術」としての気功であったり、精神力を高めて駆動させるチャクラの技であったりするのです。

基本は頭脳をコントロールし、データに支配されない原初の脳を活かす丹田呼吸法になります。この呼吸法は肺呼吸と異なり、脳の中で最も重要な部位である扁桃体や神経伝達物質であるホルモンをもコントロールすることが可能になる呼吸法です。そこから、雰囲気とか気配、オーラと絡む「気」を作動してゆきます。

これは肉体が出す波動の周波数と絡む技巧ですが、これを原動力として「チャクラ」と呼ばれる三・五次元体と絡む「見えない経路」を介して、あなたの本体である、俗に潜在意識と呼ばれている三・五次元体にアクセスすることが可能になります。顕在意識と潜在意識は双子の兄弟のようなものではなく、次元の異なる全くの別人格です。三・五次元体なので、最低でも肉体が持つ力の10倍以上の力を宿しています。いわゆる「火事場の馬鹿力」をもたらす存在でもあります。

気功を介してチャクラを稼働できるようになると「ゾーン」に入ることも可能になります。ゾーン自体が三・五次元の領域なので、ここに入ることができると頻繁に潜在意識通信も受信できるようになります。これは虫の知らせのようなかすかな通信ですが、俗に「幸運の女神は前髪しかない。チャンスもピンチも一瞬の閃きでしかない」と言われるものです。

潜在意識通信を受信するのは簡単ではありません。ゆえに、聖書には「蛇のように賢く、鳩のように素直になれ」と書かれていたりします。この精神状態は「静と動の呼吸法」をマスターして、雑念だらけの頭脳から解放されることによって、より可能になります。

よりゾーンに深く入ることができると自然に相手の心も動きも読めるようになります。なぜなら、ヒトの意思決定は次のようになされるからです。「潜在意識による決定」→「脳内における決定」→「顕在意識における決定」。つまり、あなたは自分で考え、自分で決断を下しているように思っていても、あなたの言動はすでに脳内において決定されており、あなたは、ただ、その指示に従っているだけにすぎないのです。

従って、もし、潜在意識と頭脳および顕在意識が乖離していたら、あなたは正しい決定を為し得ないでしょう。多くの悩みや不運は、潜在意識との考え方との相違に基ずく援助無き状況からもたらされているといえます。気功は霊力や解脱に至る一里塚となる力でもあるので、マスターしておいて損することはありません。

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する