著者:北岡たちき
ページ数:119
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『嫌われる勇気』で一躍有名になったアドラー心理学との意外な共通点もあるマズロー心理学の奥深さとは?
人付き合いで悩むのはもう終わりにして、あらゆる人間関係の悩みから本質的に自由になっていきましょう。
【以下、はじめにより抜粋】
僕たちはなぜ、人間関係に悩むのでしょうか。
悩みの対象がどのような人物であれ、大抵の人が誰かしらとの人間関係で悩んでいます。
親子関係、兄弟関係、夫婦関係、恋人関係。あるいは職場での関係、上司や部下や同僚との付き合い方。学校に通う人であれば、友情や友達作りや別れなどで一喜一憂するでしょう。
いずれにしろ、自分にとってより望ましい人生を生きる上では、人間関係における問題を解決できるか否かは大きなテーマですよね。
一方で、猫というのは自由気ままに生きています。何かに束縛されることもなく、人間関係(猫関係?)に悩んでいるそぶりは見せません。もちろん、彼らもケンカをしたり猫同士での好き嫌いといった好み、あるいは快不快といった感情はあるようですが、それでも我々人間と比べると他者との関係性で悩んでいるようにはあまり見えませんよね。
もしかしたら彼らは、僕たち人間が知らない人間関係における極意を知っているのではないか?そんな風に考えずにはいられないほど、猫たちは何不自由なく開放的な関係性のなかで優雅に人生を生きているように見えます。
さて、そんなことを考える一方で、とある心理学者は心理的な立場からより良い人間関係の育み方を語ってくれており、僕はこの心理学者の考え方に魅了されました。その心理学者とは、「五段階欲求説」や「自己実現」という言葉でも有名なアメリカの心理学者「アブラハム・マズロー」です。
彼は、自尊心や愛情やものの見方といったような様々な視点から、自他との関係性を良好にするコツを教えてくれています。その見解の中には、『嫌われる勇気(ダイヤモンド社)』という書籍で有名になったアドラーという心理学者との共通点も見出されたりもします。アドラーが「人のすべての悩みは対人関係にある」と言い切ったことは有名ですが、実はマズローもこれと似たような意見を持っていたのは意外と知られていません。それだけでなく、マズロー心理学には、人の個人的な欲求やモチベーション、あるいは社会構造なども踏まえた上で、いかにして良好な人間関係を築くかのポイントを教えてくれています。
つまり、一言で言うと、マズロー心理学を「人間関係」という視点で紐解いていくことで多くの発見や気づきがあり、彼の英知を吸収し実践することで自分にとって本当に望ましい人付き合いができるようになるのです。
本書は、そんなマズロー心理学的な人間関係をより良くする極意を、名もなき猫からのアドバイスという設定で書かせていただきました。
ということで前置きはこのくらいにしておいて早速、マズロー心理学を学んだことで人間関係から本質的に自由になった、タメ語でちょっと偉そうな猫が語る「人間関係で悩まなくなるマズロー心理学」についての話をお楽しみください。
【目次】
1章:人間関係の基本
・良好な人間関係とはなにか
・人間関係には三種類ある
・自他を癒す関係と傷つける関係
2章:人間関係と基本的欲求
・「所属と愛の欲求」と「尊重の欲求」
・欲求は人間関係によってのみ満足される
・すべての悩みは対人関係にある
3章:自尊心について
・負のスパイラルに陥る不安定さ
・自尊心と安定度による四分類
・他者への攻撃性と破壊性
4章:性格と自己開示
・性格は色々な面に現われる
・性格というのは変わる
・自己開示の大切さ
・非構造化された環境とは
5章:自分と他者への認識
・相手の一部しか見ない愚かさ
・カテゴリー分けする書類整理係的な人間
・相手に愛着や興味を持たなければ始まらない
・他者に費やす時間への意味づけ
・良好な人間関係は洞察力の向上をもたらす
・世界は自分の鏡
・自分と世界は相互関係
・他人の眼を借りて自己認知を深める
6章:社会と人間関係
・紋切り型の真似っこ人間
・仮面武闘会
・ジャングルという世界観で生きる
・良い社会は良い人間関係をつくる社会
7章:愛は無敵の受容性
・愛にまつわるエトセトラ
・欠乏的なDラブとは
・受容的なBラブとは
【著者】
北岡たちき
「にっぽんマズロー探究部」顧問、マズロー研究家&もの書き。主な著書に『マズロー心理学と欲求階層~自分の本音を思い出す~』、『マズローの自己実現~ありのままの自分を謳歌する~』、『遊ぶように働く!マズロー流ビジネス論~年収1000万の平社員の秘密~』などあり。
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