著者:岡部 一明
ページ数:499

¥980¥0

本書は、米サンフランシスコ都市圏を自転車で走行した紀行文です。できるだけ自転車に乗る人に役立つことを心がけましたが、一般にこの都市圏をよりよく知るための旅行記としても役立つでしょう。電子書籍なので写真をふんだんにノゼました。バス・電車や歩きでの紀行文も出てくるのはご愛嬌ということで。一応地域ごとに配置したので、実際に走行した順序は前後するかもしれません。

この地に住んで自転車乗りに興味をもつ人はすぐにでも役立つと思います。日本から来て自転車に乗る人は、ネットの売り買い情報などで中古自転車を手に入れるのをお勧めします。100ドル以下の自転車も手に入るでしょう。私は40ドルの自転車を乗り回してこの本を書きました。サンフランシスコで生まれたCraigslistを使って自転車を購入した経験が第2章(4)にあります。数日乗るだけなら、貸自転車(bike rental)がよいでしょう。自転車ルートはグーグル・マップでいくらでも調べられます。紙の自転車マップは郡や市の交通局が発行しています。詳しくは本書「はじめに」参照。

今回、2019年月から2021年8月までのサンフランシスコ都市圏滞在で、「車社会とたたかう」目標を掲げました。近くのスーパーに行くにも車を使うようなアメリカ的生活様式を拒否し、自転車だけでどこまで暮らせるか試みました。1970年代や1990年代に住んでいたときには、バス・電車ばかりで自転車は使いませんでした。するとやはりアメリカ社会では交通弱者。不便この上なかったです。今回、自転車という強力なツールを導入し、これに攻勢をかける意気込みでした。

それなりにいいとこまで行きましたが、やはりテキは手ごわい。大都市内に住むならともかく、郊外地域となると、例えば都心まで片道7時間とか、絶望的でした。実用的なレベルでは負けたと言わざるを得ませんが、その代わりにいろいろ楽しい経験ができました。

アメリカでも日本でもコンパクトシティ型の街づくりや自転車交通推進の動きは高まっています。それに大いに期待するとともに、自転車交通推進を掲げる団体などに参加してもいいでしょう。グループ・ライドなども頻繁にあります。皆様も今後の自転車の可能性に賭け、ぜひ自転車のある暮らしを考えられては。

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