著者:岡部一明
ページ数:392
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サンフランシスコ圏は、IT産業からバイオテクまで革新的な産業を生み出すグローバルな拠点となる一方、その都市圏は周辺山地帯を越えて広大なメガリージョンにひろがりつつある。長らくこの都市圏を基盤としてきた著者が、特にコロナ禍の時期をはさんだ2019年から2021年の探索に基づき報告する。
第1章は、起業活動がシリコンバレーからサンフランシスコ市に重心移動している現状を、ベンチャー投資額その他の指標から明らかにする。その中心となっているSOMA地区、ミッションベイ地区の様子も紹介する。
第2章は、2021年段階のシリコンバレーの状況を紹介する。グーグルが巨大な本社ビル建設を進めている現状なども報告。自転車紀行による紹介で、また別のシリコンバレーが見えるのではないかと思う。
第3章は、サンフランシスコ都市圏が、ストックトン、モデストなどカリフォルニア中央平原にまで拡大する動きを紹介する。「グローバル都市」が形成する「メガリージョン」の様態を検証。
第4章は、こうした拡大サンフランシスコ圏の郊外域に暮らした経験からの報告。サンフランシスコは一般にはコンパクト・シティとされるが、実は郊外に広大なスプロール域をもつ典型的なアメリカ的都市であることを徹底して認識させられた。
第5章は、都市論の検討。人間はなぜ都市をつくるのか。動物の群れからヒトの都市への「創発」、創造的活動の場を提供する都市の可能性を検証する。アメリカにおける自動車交通を基礎にした広大な郊外の形成とそのオルタナティブの可能性も追求する。
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