著者:中村由那
ページ数:109

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壇ノ浦の戦いは安徳天皇を偽装死させるための戦いだった。 
とかく悪く言われがちな北条氏、歴史ファンに人気のない北条氏。源氏から政権を奪ったのか 上皇を追いやったのか 藤原を追放したのか。いえいえ、じっくり考えればそんなことはありません。鏡の裏から見たら、それは上皇と藤原氏と北条氏が手をたずさえて、ある大計略を実行するための手段だったのです。
 
目次
第一部 鎌倉時代を仏教の流れを考える 臨済宗を中心に

平安末期と源頼朝の時代の仏教
栄西と北条政子に見る鎌倉臨済宗のスタート
二代将軍 源頼家
三代将軍 源実朝
政子と実朝と臨済宗
京都涌泉寺・奈良西大寺・鎌倉極楽寺
建長寺開山の準備
建長寺の開山 蘭渓道隆とその背景
藤原九条家と円爾
鎌倉時代の仏教 俊芿の活躍
留学僧は律僧から禅僧へ 北条の働き
蘭渓以降の臨済宗 五山制定と南禅寺
北条高時と新田義貞
夢想疎石
後醍醐天皇政権と室町時代における五山制度
中世の臨済宗とは何だったのか

第二部 臨済宗による歴史の流れで何が起こっていたのか 南北朝前奏曲

蘭渓は何者かを考えるために
後鳥羽上皇 後白河上皇 園城寺
安徳天皇の偽装死と壇ノ浦の戦いは八百長
蘭渓道隆とは何者なのか 高倉天皇と源実朝は何をしていたのか
壇ノ浦の戦いの検証
守貞親王
承久の乱のほんとうの目的
大覚寺統と持明院統とは何なのか
暲子内親王すなわち八条院について
北条政子の正体
源実朝の血筋
実朝の妻の系譜
藤原松殿家
道元
元寇は亀山上皇のとき
護良親王の母
法燈国師(心地覚心)と無関普門

第三部 平安末期から中世の流れを俯瞰する

保元の乱と平治の乱とは何だったのか
長講堂領に見えるもの
北条氏とは
藤原氏再考
南宋の五山制度の始まり

あとがき

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