著者:山下久幸
ページ数:131
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この本は、小さな会社の「資金繰りの本」です。そう、お金の本です。
以前こちらの本で、決算書を意識しなければ、お金が借りれないという話をしました。
▼社長、その決算書、プロから見たらヒヤヒヤしますよ!
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決算書で大事なのは、
✔利益が出ている
✔お金がたくさんある
この2つの目標に向かって、今回は資金繰りの細かい中身を見ていきます。
中小企業では、資本金は社長ひとりで出すのが多く、外部からお金を集めるということはかなりマレです。
そうなると、会社のお金は寂しいものです・・・。
社長個人では限界がありますからね。
そのため、中小企業では金融機関を見方に付け、融資をしてもらい、さらに補助金や助成金なども活用して、資金繰りをするのが望ましいのです(*^^*)
しかし、日本のお金の教育では、「借金=悪」というイメージが強く、会社での借入を嫌う社長もまだ多数いらっしゃいます。
「無借金経営」は素晴らしいものですが、そこでひとつ質問です。
Q.あなたは以下の会社のどちらの会社を経営したいですか?!
A社:預金50万円、借入0円
B社:預金3,500万円、借入3,000万円
どうですか??(笑)
違いは、お金を借りているか、いないかの違いだけです。
答えはありませんが、僕だったらB社を選びます。
理由は、預金の残高に余裕があるため、万が一の支払いには困りませんし、次の新しい投資や仕掛けができるからです(*^^*)
逆にA社は、預金の残高が50万円だと、今月の売掛金が万が一入ってこなかったりすると、人件費や家賃の支払いも危ないですし、翌月までお金持つのか不安になりますよね。。。
そのため中小企業の資金繰り戦略の基本的なスタンスは、「借りてでもお金を潤沢に持っておく!」というのが僕の考えです。
たまにいらっしゃいますが、「お金をたくさん持っていたら、ムダに使ってしまうだろう!」と。
この質問は論外です(笑)
持っているのと、使うのは別の話です(*^^*)
ごちゃごちゃにしないで下さい。
また「利息がもったいない・・・」と思われる方も多くいらっしゃいます。
しかし、日本という国で事業融資の利息ってどれくらいですか?!
低いと1%切るところもありますし、多くて2%程度です。
2020年の新型コロナウイルスの「コロナ融資」では、実質3年間金利ゼロでした。
その後も、保証料無しで1.3%と、世界では考えられない水準でお金を借りることができます。
これを活かさない手はありません!!
中小企業社長の悩みは大きく分けて2つです。
売上とお金。
そのお金は、会社の資金繰りの意味です。
売上のところは、コンサルなどの外野から言われるのは社長は嫌いますよね(笑)
そのため、「会社のお金」のところは僕が専門ですので、この本でしっかり学んでもらえればと思います!!
目次
◆はじめに
◆資金繰りの基本スタンス
・お金をたくさん持つ
・お金=時間だ!
・選択肢が増える
・お金で解決できることは解決する
・お金があって会社が潰れることはない
・現金を持っていると強い
・利益を出す
◆決算書が大事
・決算書の重要性
・目指すべき目標数値
▶自己資本比率
▶債務償還年数
・社長の決断で決算書は変わる
・経営者(役員)や株主
◆資金調達手段
・資本金
・身内から借入金
・銀行融資
・補助金、助成金の活用
・資金繰りの管理
◆銀行融資の基礎知識
・金利の計算
・返済方法
・据置期間とは?
・金利と返済期間はどっちをとる?
・信用格付
◆日本政策金融公庫
・日本政策金融公庫とは?
・小規模の会社に有利
・計画書などの書類、書式が豊富
・目指すはマル経融資!
・経済に合わせた融資制度
・オンラインでの申し込み
◆民間銀行(信用保証協会)
・信用保証協会とは?!
・保証の仕組み
・代表者保証が必須
・金利+保証料
・制度融資
・プロパー融資
・当座貸越
・銀行の社債、私募債
・メイン銀行戦略
◆その他調達先
・VC(ベンチャーキャピタル)
・クラウドファンディング
・ファクタリング
◆万が一の資金繰り対策
・個人の預金、金融商品(投資信託・株式)
・保険からお金を借りる
・不動産を担保にしてお金を借りる
・身内から借りる
・支払いを待ってもらう
・万が一の前に
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