著者:坂本 倫朗
ページ数:71

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【本書の「プロローグ」より】

【補助金や助成金の活用で、チャンスをつかめる企業体質に変われる】
この本は、IT業界の社長さんに、補助金や助成金を十分に活用してほしいと思って書きました。

使い古されている格言に「幸運の女神には前髪しかない」というものがあります。
「チャンスがやってきたら、すぐにでも掴まないと、時期を逃してしまいますよ」といった意味です。
この格言にのっかるようにして補助金・助成金のことを表現するなら、「幸運の女神には前髪しかないし、地味で目立たないし、慎重に、かつ計画的に前髪をつかまないといけないし、つかんだ後の段取りも多い」と言えます。

補助金・助成金という女神さまは、面と向き合うにはやや骨が折れます。
だからこそ、取り組まない社長さんが多いのです。

しかし、面と向き合うのが大変であっても、補助金・助成金が幸運の女神さま的な存在であることは間違いありません。

補助金・助成金を活用することは、経営に大きなインパクトを与えます。

補助金・助成金がもたらす大きなメリットを2つあげます。

1つ目は単純にお金がもらえることです。
補助金も助成金も、ルールに従った活用をしていれば返済の必要がありません。
助成金は申請要件を満たすとほぼ確実にもらえます。
補助金は、新規事業に挑戦するときや、事業の研究・開発を行うときのリスクを下げてくれます。

メリットの2つ目は、事業の計画や労務管理の見直しができることです。
「今使えるものはないかな?」と場当たり的に補助金や助成金をもらっていこうとすると、どうしても取りこぼす補助金や助成金が出てきてしまいます。
十分に活用していくためには、今もらえるものを探すのではなく、「将来どのような補助金・助成金が使えるのか」という視点をもって、計画を立てて活用することが大事です。

開発会社・制作会社がブラック企業化するのは、上流工程からの案件頼みになってしまって、「休みがない、お金がない、社員が勉強する時間がなくて開発力が下がっていく」という負のスパイラルから抜け出せなくなってしまうからです。
そこには計画性が存在しません。

会社がブラック化しそうになっていたら、次の3つのうち、少なくとも2つのことに計画をもって取り組む必要があります。
・開発力の強化(社員に勉強の機会を与えること)
・余裕資金の確保
・新規事業への挑戦
補助金・助成金を活用する過程で、この3つの全てに取り組むことが可能です。

「補助金・助成金のこと、ほとんど知らないんだけど」と言う方も、ご安心ください。
本書では、補助金・助成金の基本的なことからはじめて、よく使われる補助金・助成金のことや、計画を作っていく方法までを、順にお話しいたします。
この本を読み終えるころには、これまでとは視点が変わって「よし補助金・助成金を十分に活用していこう!」という気持ちになれるはずです。

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