著者:藤掛庄市
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『私の履歴書』第8部は、1972年9月に一年間の在外研究から帰国してから、1976年3月末に、当時の西ドイツへ半年間の「英語環境利用効率」検証の旅へ出るまでの3年半の記録です。
帰国後、正式に英語科教育担当になり、英語学・英文学とは、完全に袂を分かって、ひたすら英語教育プロパーの道に歩みを進めた時期です。
私が英語科教育担当になった途端、卒業論文に英語教育をとる学生が一挙に8人になりました。これ以後、10人を下ることはなく、英語教育が主流になりました。翌1973年に岡山大学で開かれた教員養成大学・学部研究集会英語部会での私の活躍ぶりが紹介してあります。この時、当時の文部省教科書調査官小笠原林樹先生と知り合ったなれそめ?や、LAC(本文参照)予算獲得など、私の大メンターになった経緯が記されています。メンターといえば、もう一人東京学芸大学の羽鳥博愛先生に、その後同僚として長く共同して研究活動をおこなう、松川禮子(当時伊藤)さんを紹介していただいた時の様子など、その後の彼女の岐阜での活躍・出世を知る人には興味あるでしょう。
当時の英語教員免許取得には、32単位の専門科目が必要で、そのうち、A英文学6単位、B英語学6単位、C英作文及び英会話4単位の計16単位が必須で、残りの16単位は、その学科の定める専門単位となっていました。上記研究集会で、私だけが、教員養成の英文科では、英語教育に関する専門科目を開講して、それを、残りの16単位全部に充てるべき、と主張しましたが、残りの16単位は、上記ABCでなければならない、という意見が圧倒的でした。そこで、衆寡頼むに能わずと、大学に帰って、大学の教務と掛け合い、当時の教務厚生委員長の教授もせっとくして、残りの16単位を英語教育の専門科目で取得可能にした、というのは、当時の私にとって大勝利でした。
帰国後、正式に英語科教育担当になり、英語学・英文学とは、完全に袂を分かって、ひたすら英語教育プロパーの道に歩みを進めた時期です。
私が英語科教育担当になった途端、卒業論文に英語教育をとる学生が一挙に8人になりました。これ以後、10人を下ることはなく、英語教育が主流になりました。翌1973年に岡山大学で開かれた教員養成大学・学部研究集会英語部会での私の活躍ぶりが紹介してあります。この時、当時の文部省教科書調査官小笠原林樹先生と知り合ったなれそめ?や、LAC(本文参照)予算獲得など、私の大メンターになった経緯が記されています。メンターといえば、もう一人東京学芸大学の羽鳥博愛先生に、その後同僚として長く共同して研究活動をおこなう、松川禮子(当時伊藤)さんを紹介していただいた時の様子など、その後の彼女の岐阜での活躍・出世を知る人には興味あるでしょう。
当時の英語教員免許取得には、32単位の専門科目が必要で、そのうち、A英文学6単位、B英語学6単位、C英作文及び英会話4単位の計16単位が必須で、残りの16単位は、その学科の定める専門単位となっていました。上記研究集会で、私だけが、教員養成の英文科では、英語教育に関する専門科目を開講して、それを、残りの16単位全部に充てるべき、と主張しましたが、残りの16単位は、上記ABCでなければならない、という意見が圧倒的でした。そこで、衆寡頼むに能わずと、大学に帰って、大学の教務と掛け合い、当時の教務厚生委員長の教授もせっとくして、残りの16単位を英語教育の専門科目で取得可能にした、というのは、当時の私にとって大勝利でした。
この第8部のもう一つのハイライトは、1974年の中部地区教育学会のシンポジウム「英語教育学の発展を阻むもの」で私が提案した、「英語教育学はサイエンスの学ではなく、Profession の学である」に対する、この学会の反応でしょう。ある意味これを契機に、私は私の独自の道を歩むことになります。
お二人のメンターの紹介で、当時の2大英語教育専門雑誌に、この間にそれぞれ2回ずつ論考を発表する機会を与えられ、大修館の「英語教育」では、どちらも特集の巻頭論文でした。
1974年12月には、経団連・OECD共催のカリキュラム開発に関する国際セミナーを一週間にわたって傍聴する機会に恵まれ、その後の、私の英語学習カリキュラム研究・開発に大きな示唆を与えられました。
最後に忘れてならないのは、1975年に始めた小学生対象の英語実験クラスで、作成した ChartBook の出版を SF Production としたことが、その後の SF Production (通称SFPro)の端緒となったことでした。
そんなこんなの、英語教育教育プロパー人生のはじまりが、この3年半の間に凝縮されています。
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