著者:田中 真一
ページ数:127
¥330 → ¥0
自分の経験上、Python の場合は初心者でもそれほど時間をかけずにオリジナルのプログラムを自作できるようになります。
Python は非常に人気のあるプログラミング言語なので、困った時・分からない時に検索すると有用な情報がネットで簡単に検索できること。そしてサンプルコードも豊富にそろっていることがその理由です。
もちろん最低限の知識は必要になりますが、その部分も実際にプログラムを作りながら検索しつつ学んでいくことが可能です。
そこで本書では、写真(画像データ)を一括で指定のサイズに自動で縮小する簡単なプログラムを例にあげて、どのような考え方と手順で進めれば、自分の作りたいプログラムを作れるのかを解説しました。
私は、40代後半の中年オヤジです。40を過ぎてからPythonに挑戦し独学でマスターしました。
それまでのプログラム経験は他の言語を含め、まったくありませんでした。
実際に自分がpythonをさわってみて分かったのは、現代は驚くほど気軽にプログラミングを始められる環境が整っているということでした。
昔は分からない事はパソコン雑誌の限られた情報か、詳しい人を自分で見つけて直接教えてもらうしかないという状況でした。
しかし今は、インターネットを使えば検索でほとんどの答えが見つかります。
極端な話、ネット上に公開されているソースコードをコピペするだけでそこそこ動くものが作れてしまうこともあります。
かつては敷居が高かったプログラミングが、今は誰もが気軽に挑戦できるものに変わりました。
とは言え、プログラミング = 専門分野。「PCスキルのある人が行うもの。」というイメージは強く、心理的な障壁は未だに大きいと感じます。
そこで本書は、特に何か取り柄がある訳でもないごく普通のおっさんである私がゼロからpythonに挑戦してみた過程と結果を正直に書くことによって、
プログラミング(python)を始めてみたいけど、迷っている方や、
「自分に出来るかどうかイマイチ自信がない・・・。」と躊躇している方の
背中をそっと押すことが出来ればという思いで執筆しました。
本書の前半では、インストールなどの準備段階(開発環境の構築なんて言ったりします。)や、Pythonの基本の基本の部分をごく簡単にまとめました。
そして後半部分では、初心者が自分でオリジナルのプログラムを作りたいと思った時に、どのような考え方でどのように進めればよいかを簡単なサンプルプログラムを作る過程を例に挙げて解説してみました。
Python はとても人気のあるプログラミング言語です。それゆえに教科書的に体系を網羅した入門書に関してはすでに名著・良書がたくさんあります。
ただ、初心者が「自分で考えたプログラムを作ってみたい。」となった時に、どうやればいいのかを教えてくれるテキストはあまりないとも感じます。
オーソードックスな参考書は、サンプルコードがあって、その中身がどのようになっているかを解説するという形式です。
その前段階、「制作者がどのように、どうやってそのサンプルコードを作ったのか?」を解説してくれている教本はあまりありません。
プログラミング上級者ならば、そのような教本は必要ないでしょう。サンプルコードとその解説さえあれば、いくらでも自分自身で応用を利かせることが出来るからです。
一方で初心者の場合ですと、サンプルコードと解説を読んでその意味がだいたい理解できたとしても、ただそのサンプルプログラムを動かしてみて「ああ、動いた。」で終わりとなってしまうことが多いと感じます。
そこで本書の第4章では、自分で「こういうものが作りたい。」と思いついた時にそれをプログラムという形にする方法の解説を試みました。
Python の初心者でも、豊富なネット情報を武器にコツコツと丁寧な積み上げができれば、「コピペ プラスアルファの組み合わせ」でかなりのものを作ることが出来ます。
現に、プログラム未経験でPCスキルも特にない、中年おやじの私でもPythonに取り組み始めてから、それほど長い時間を必要とせずに、それなりのプログラムが作れるようになりました。
そんな自分自身の経験をもとに、自作プログラムを作成するために必要な考え方、やり方のベースを本書でお伝えできたら嬉しく思います。
そのようなコンセプトで書いておりますので、本書は初心者の方やこれから始められる方を対象にした本になります。
本書の構成は、
Python のインストール
Python の基本中の基本
サンプルプログラムを例に、自分でプログラムを作成する場合のやり方を説明
という形になっております。
3番目がメインですので、1・2番はあえてベース部分を軽くさわる程度に留めました。
これらの部分に関しては、豊富なネット記事がたくさんありますので、必要に応じて、検索しつつ、知識を補完して頂ければと思います。
また、これからPython を始めようとリサーチしている段階の方にも、できるだけ具体的なイメージが伝わるように、自分自身が初心者だった頃の経験談を入れながら、順を追って上記解説を試みました。
そのため「コード解説のみでいい。他は必要ない。」という方には、それらの部分が余計に感じるかもしれませんが、未経験の方にも臨場感を持って読んで頂くという意図のもとで構成しておりますのでご理解ご了承ください。
【本書の内容・目次】
はじめに
Pythonを始めるきっかけ
【仮想通貨のマイニングと自作PC】
【Pythonを選んで良かったと思う点】
はじめの一歩:PYthonのインストール
【Python3系とPython2系】
【インストールにはいくつかの方法がある】
【どのやり方を選んだら良いの?】
Hello World のその先へ
【2種類のPython の実行モード】
【Hello World の次は何をする?】
【そもそもPythonを使って何ができるの?】
【Python 基本の基本】
【基本その1:ライブラリ/モジュールのimport】
【標準ライブラリのインポート】
【標準ライブラリ以外のものをインポートして使いたい場合】
【基本その2:変数とデータ型】
【インデントと if文 / for文 / while文】
PYTHON:初心者がプログラムを自作する方法
【初心者はググりながら、コピペをツギハギしてプログラムを作るべし】
【1.実装したい機能をメモに書き出す】
【2. プログラムを1つ1つの小さなパートに分けてみる】
【ググって使えそうなコードを探す】
【コードを少しずつカスタマイズする】
【出来上がった複数のプログラムを組み合わせる】
【複数一括処理】
【初心者が作りたいプログラムを自作する方法:まとめ】
コピペしたプログラムが動かない?〜初心者がつまずいた時の対処法
【Python 独学に一番必要な能力は検索力】
【CASE1:インデントエラー】
【CASE2:パスの変更忘れ】
【CASE3:情報が古くなっている】
【CASE4:そもそもサンプルコードが間違っている】
【CASE5:サンプルコードではなく、こちらの環境に問題がある場合】
あとがき
本書は「Pythonを始めよう」シリーズの1巻です。
シリーズ一覧
- 同シリーズの電子書籍はありませんでした。
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