著者:七瀬京
ページ数:43

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あなたと読む「しめる」

「しめる」で想像するねりはなんでしょうか?
「締める」「占める」「湿る」「〆る」……。
沢山の「しめる」がありますよね。

今回は「しめる」をテーマにした短編を七本ご用意しました。
一体この「しめる」は、なんの「しめる」だったのか、
ぜひ想像しながらご覧下さい。

・清水の舞台から飛び降りるように
 一目惚れしてしまったラグジュアリーブランドのバッグ。
 私の脳内で、私の分身たちが買うか買わないか、戦っている・・・。

・不要ですけど何か?
 後輩の桃ちゃんが本棚を買ったというから、ここは勿論男手の見せ所!
 親切な俺は彼女の家に駆けつけたが・・・。

・サスティナブル
 二十四時間三百六十五日。快適な僕の生活は、突然終わりを告げた・・。

・丁寧に丁寧にスピーディに
 友人から譲り受けた大量の鯖。私は十匹分の鯖を前に・・・。

・キラキラの裏側
 直属の先輩、瀬尾さんは、一言で言うならば、キラキラした人だった。
 瀬尾さんの本心とは・・?

・田舎暮らし
 男と別れて祖父母の家に転がり込んだ私は、朝も早くから鶏小屋へ行く・・。

・記念日
 ヒモ男と暮らしている祐子。
 今日は彼女にとってこの上ない「記念日」になるだろう・・・。

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