著者:矢田孝次朗
ページ数:70

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私の人生が全て変わったのは2021年11月のことだった。居住する鎌倉の街は紅葉し始めたばかりで、冬着を着ていると生暖かい。9年目の移住者ながら友人も増え地域活動などにも参加し鎌倉をいつしか地元というようになっていた。そんな秋の日、その日は珍しくじとっとした曇り、 湘南鎌倉総合病院の血液内科で出張の帰国後診断の再検査を受けた私は、即入院を言い渡され翌日「急性骨髄性白血病」と診断された。身に覚えもない、原因もわからないこの病気、何もわからないまま私の闘病生活はスタートしたのであった。また、のちに転院する事となる神奈川県立がんセンターでは自分の体力の限界、精神の限界を超えた消耗を経験した。無菌室の中での入院生活は長く心身ともに疲労していくような日々であったが、今までの人生を思い出し、自分の体や人生、周りの人達など、当たり前のように感じていた日常を思い返すきっかけとなった。仕事に忙殺されて立ち止まることを許されなかった日々から抜け出し、一つ一つの物事を少しづつ丁寧に考えるようになった。この文章を読んでくださっている方々にとって、大切な人生、誰にとっても限りのある人生を自分らしく満足に過ごすきっかけになれば良いと思い闘病生活を記録した。

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