著者:ロドニー・バーカー
ページ数:309
¥500 → ¥0
「広島の瓦礫の中から人間の価値を救い出そうとした日米両国の人たち。本書は彼らの不屈の努力の証である」(クリーブランド・プレーン・ディーラー)
「抑制の利いた、恐ろしくもあり、また称賛すべき、そしてぞっとするような本だ」(ロサンゼルス・タイムズ)
「(核による)殲滅と抑止に集約される、麻痺しきった言葉たちの中に失われてしまった人間のあらゆる感情を、本書は呼びさます」(ニューヨーク・タイムズ)
―各紙によるレビュー(1985年原書刊行当時)―
1955年、アメリカ。コネチカット州ダリエンに住む9歳の少年だった著者の自宅に、ケロイド治療のあいだ二人の乙女が滞在することになった。それから25年後の1980年、今度は大人になった著者がジャーナリストとして広島を訪れる。彼女たちの足跡をたどりながら、傷痕とともに生きていくことになった彼女たちの葛藤、渡米治療を実現させるために奔走した日米両国の市民たちの思い、そして自身の経験の意味を探る。
「彼女たちとの出会いから、いつまでも消えることのない貴いものを教わった。彼女たちは控えめながらも私の心の中に存在し続けた。多感な時期に、戦争は人間の苦悩という負の遺産を残し、たとえ世の中が平和になったとしてもそれが消えてしまうものではない、ということを学んだ。」(本書より)
自身の少年時代の記憶、膨大なアーカイブ調査、そして関係者への直接取材によって立ち現れた、もうひとつのヒロシマの物語。原爆投下から77年、原書刊行から37年の時を経て、2022年8月、ついに日本語版が刊行。
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