著者:ギター・マガジン編集部
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69年製の黒いレス・ポール・カスタムを生涯にわたり弾き続け、古いマーシャル1987アンプをフルテンにして、とにかくステージに立ちまくって全力でギターを弾く。ロック・ギタリストが最も憧れるスタイルを貫き通した鮎川誠が、74年の生涯を閉じた。
間違いなく、日本のロックンロール・アイコンだった。誰よりもレス・ポール・カスタムが似合うあの立ち姿。本格的なブルース・リックを操る名手ぶりと、最高にカッコいいロックンロール・リズム・ギター。朴訥とした九州弁の、ロックやブルース愛に満ちた優しい人柄。
鮎川誠という人はこれまで、どれほどのギタリストに夢と勇気を与えたことか。本特集でも多くの盟友からコメントが寄せられたことからわかるように、国内シーンの大海原における、大きい灯台のような人だったのだと思う。その素晴らしい人生に最大の敬意を表し、この特集を捧げる。

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