著者:日本ヘンプ大麻研究会
ページ数:34

¥398¥0

昨今、大麻の所持や栽培などで有名・無名を問わず多くの人が検挙されたというニュースが話題になっています。

国内では、もっぱら違法薬物としてのイメージが強い大麻ですが、実は大麻は日本の伝統文化に深く根ざした、極めて身近な植物であることはご存知でしょうか。
大麻=ヘンプはアサ科の植物です。繊維素材として使われる「麻」には、いくつか種類がありますが、もともと日本に自生し活用されてきた、本来の麻はヘンプです。他の種類と区別するために、ヘンプは「大麻」とも呼ばれます。これは、ヘンプの成長が速く、非常に大きく成長することに由来しているからです。

中国では麻の種子を生薬:麻子仁(マシニン)として便秘時に使われています。
大麻=ヘンプは、身体の調子を整えてくれますし、電磁波や放射能からも守ってくれ医療にも活用できる万能の植物なのです。
日本人は、稲作より古い1万年以上前から大麻という「農作物」を衣食住に利用してきました。繊維を布や魚網に加工し、茎を屋根材に、種子(麻の実)を食用に、葉を薬に用いるなど、ほんの70年ほど前まで、大麻は日本人にとって非常に身近な存在だったのです。日本の伝統文化の至るところに根付いており、力士が身に着ける化粧綱、弓道で用いる弓の糸、もしくは下駄の緒や紐、縄など様々な目的で用いられてきました。

縄文時代の遺跡からは、当時の人々が大麻由来の繊維で出来た衣服を着て、大麻の種を食物にしていたことが分かっています。
大麻の種子は「麻の実」として現在もスーパーなどで売られており、これは発芽しないように加熱処理されていますが、高い栄養価を含む食品として現在も流通しています。

これほどまでに日本人に親しまれてきた大麻が、なぜ日本で禁止薬物になったのか?
その意外な歴史背景をご紹介します。

明治時代以降、海外から化学繊維の輸入増加により、国内産の大麻の生産量は落ち続けていました。しかし政府も麻類の増産奨励をし守ってきたのですが、太平洋戦争当時は、全生産量の90%が軍需用にされていたのです。

日本が第二次世界大戦で敗戦後、1945年、日本はポツダム宣言を受諾し、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領下に置かれました。GHQ(連合国軍総司令部)が日本を占領した際、当初は産業用途も含めて大麻を全面的に規制しようとしましたが、当時の農林省は日本での大麻の重要性を主張して交渉を続けた結果、1947年に施行された「大麻取締法」では、産業用途での大麻栽培を例外的に認可してもらい細々と大麻の伝統を守ってきたのです。

現在、日本では医療用大麻は違法ですが、2022年9月29日に厚生労働省が「医療用大麻」の解禁など大麻取締法の改正方針をまとめました。具体的には、国内で禁止されている大麻を原料とした医薬品について、「有効性や安全性が確認されていて薬機法に基づいて承認されたものに関しては、輸入・製造・使用を可能」とするように大麻取締法を改正する方向性が示されたのです。

現在でも産業用途と研究目的に限って日本でも大麻栽培が許可されていますが、規制の厳しさや大麻栽培者の高齢化などにより、国内の大麻産業は衰退しつつあります。

このように日本では厳しく取り締まられている大麻ですが、その大麻禁止を日本に持ち込んだアメリカでは近年、医療用途の大麻解禁が州単位で加速しています。
日本とは逆に世界では、ヘンプの活用が進みつつあるのです。

環境にやさしく様々な用途で活用できることから、各国では大麻農業をより自由に行えるように、規制緩和が進んでいます。

大麻というと、一般的には「ダメ、ゼッタイ!」というネガティブな印象を連想しやすく、普通に暮らしていると大麻について知る機会は殆どありません。

そのため、国内では大麻について正しい理解が浸透しづらく、大麻の依存性や危険性ばかり強調され、大麻が持つ医療効果などはあまり理解されていないという課題があります。

まずは大麻とは一体何か、その具体的な作用や、どんな目的で活用できるかについて理解を深めることが大事です。

日本古来から様々に活用されてきた大麻は、対症療法とされる化学物質のように副作用はありません。自然で安全な用途の広い万能な本来の大麻の使い方を知って健康に役立ててはいかがでしょうか?

ヘンプ=大麻を栽培することは環境を改善することにつもながり、ヘンプを正しく活用することで健康に幸をもたらすのです。

そんな可能性を秘めた大麻=ヘンプについて理解を深めていける1冊です。

※当記事は大麻の所持、使用を促す記事ではありません。大麻の所持は法律で禁止されています。

シリーズ一覧

  • 同シリーズの電子書籍はありませんでした。

 

  Kindle Unlimitedは、現在30日間無料体験キャンペーンを行っています!

この期間中は料金が980円→0円となるため、この記事で紹介している電子書籍は、すべてこのKindle Unlimited無料体験で読むことが可能です。

Kindle Unlimited 無料体験に登録する