著者:大澤めぐみ
ページ数:189
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女の青春は、父親が残した借金を返済するためにすべて消尽した。ようやく借金を返し終えた頃、警察から父親の死体が見つかったという連絡がきた。女が一度も行ったことのない、遠い南の島からの電話だった――「たとえば針の穴に糸を通すような」大澤めぐみ
富士山を含むいくつかの山々が忘れ去られ消えてなくなった今、日本国最大の山岳となった大菩薩峠の名道、観音蛇腹九十九折に一人の男がある。名を麻機野といった。しかしこの麻機野、大覚に至りとのたまうものの拭い去れぬ欲があり、これこそが彼の狂気の根幹、すなわち女の髪を切る姿がたまらなく陰茎に血をたぎらせるのである。――「大菩薩峠にて霊感を待つ。」isako
彼女は何かこの世界の基本的なものから愛されていた。それを神と呼ぶ者もあれば、天つ大機関ブラッドホイール・エンジンと呼ぶ者もある。カロンデ・スラールフェルデ、お前は眠るな、起きるんだ。ピンクの兎のクッションを抱いて気持ちよさそうにしているところを悪いが、お前のためには血みどろの車輪を回す大空のエンジンが準備されているんだぜ。――表題作「胎列霊算庫15兆年譚 -Blood Wheel ENGINE-」日曜ヶ原ようこそ
全員鬼才!! 大澤めぐみ、isako、日曜ヶ原ようこその3人がおくる、とびきりの奇想、幻想小説集!
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