著者:やまとけいこ
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6月生まれで、雨の日にあじさいの葉の上をのたりのたりと歩く蝸牛(かたつむり)に親近感をおぼえ、
なんだか自分に似ているという、やまとけいこさん。

薄くて軽い渦巻状の蝸牛の殻は、一人静かにプライベート空間を楽しめる、くつろぎのマイホーム。

家財道具すべてを背負い、心ゆくままに旅にでることのできる山登りと、
コツコツと一人、試行錯誤しながら描きたい絵を描くことは似ている。

蝸牛のように、山と絵の世界を歩き続けてきた著者による、エッセイ&イラスト集。

【内容】
はじめに

第一章 始まりの山
流星群とご来光/兄とワンダーフォーゲル

第二章 ワンゲルの日々
高いところが好き/歩荷とキスリング/美大ワンゲル夏合宿/北アルプス大縦走/雷に追われて/
真夜中のスープスパゲッティ/山よりキャベツ/あんきも鍋/縄文杉と山の怪

第三章 一人の山
リュウキュウイノシシの運命/暗い寒いお腹が空いた/モグラトンネルを抜けて/海外の山と旅

第四章 源流に大岩魚を求めて
鈴蘭と沢登り/藪漕ぎ大好き/イワナと命拾い/痛くない痛くない

第五章 クライマーに憧れて
人生で一番寒かった日/岩の割れ目に挟まれて/死の山の岸壁/虫の知らせ

第六章 山の暮らし
黒部源流にて/南極と日本の極地/帰りを待つ人々/銃口と鹿の目/クジラ跳ねる海

おわりに

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