著者:守屋 洋
ページ数:239

¥1,359¥0

中国古典の内容はきわめて実践的であり、
現代でも参考になることが多い。

その説くところに耳を傾けるなら、
少なくともつまらない悩みや失敗を免れることができるだろうし、

さらに一歩踏みこんで、現代を生きるうえでの知恵や勇気のようなものを学び取ることもできるであろう。

本書では、中国古典のなかから主なものを十二冊選び、
そのなかから人間学の真髄に迫った言葉を取り出してわかりやすい解説をつけてみた。

■目次

はじめに
これほど役立つ“実学の書”はない

●第一章 老 子
 《厳しい時代をしぶとく生きる知恵》
1 才能は過剰に見せるな──其の鋭を挫き、其の紛を解き……


15 見ている人は見ている──天網恢恢、疎にして失わず

●第二章 荘 子
 《小さな現実に振り回されず自在に生きる教え》
1 多くを望むむなしさ──鷦鷯、深林に巣くうも一枝に過ぎず


15 二度とない人生の楽しみ方──窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ

●第三章 孫 子
 《戦わずに勝つ──人生という戦で負けない法》
1 勝算五分は「敗算」も五分──算多きは勝ち、算少なきは勝たず


15 情報に金を惜しむな──爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は……

●第四章 韓非子
 《部下をコントロールする最高のノウハウ》
1 「アメ」と「ムチ」の使い分け──明主の其の臣を導制する所は二柄のみ


15 芽を見てその花を知る──聖人は微を見て以って萌を知り、端を見て以って……

●第五章 論 語
 《人生に対する視野を広げる人間学の宝庫》
1 「師」となる友を持て──己に如かざる者を友とするなかれ


15 安請合いに信なし──人にして信なくんば、その可なるを知らざるなり

●第六章 孟 子
 《理想なき現実主義は、つねに堕落する》
1 人はお金と信念があれば──恒産なければ、因って恒心なし


15 正義の戦いはない──春秋に義戦なし

●第七章 荀 子
 《人間を外側から磨き上げる行動原則》
1 環境が人をつくる──蓬も麻中に生ずれば、扶けずして直し


15 力は「将」でなく「人心」にあり──用兵攻戦の本は、民を壱にするに在り

●第八章 菜根譚
 《窮地に立たされたときに、己れを見つめ直す》
1 お先にどうぞの精神──径路の窄き処は、一歩を留めて人の行くに与えよ


15 欲を減らせば重荷も減る──人生、一分を減省せば、すなわち一分を超脱す

●第九章 呻吟語
 《人の上に立てる人間の“自分のつくり方”》
1 幸、不幸の分かれ目──忍激の二字は、これ禍福の関なり


15 動あれば反動あり──愚者はただ其の極まるを楽しみ、智者は先ず其の……

●第十章 戦国策
 《「説客」たちのこの練りに練られた知恵の数々》
1 「九割は五割」の心がけ──百里を行く者は九十を半ばとす


15 「得手」の効果は「努力」をしのぐ──猿も木を錯てて水に拠らば、則ち……

●第十一章 史 記
 《動乱期を生き抜いた多彩な個性の生き方》
1 自己PRが必要なとき──賢士の世に処るは譬えば錐の嚢中に処るが若し


15 まわりの支持はこの徳にあり──国の宝は徳に在りて険に在らず

●第十二章 三国志
 《虚々実々の駆け引きを読む》
1 災いは“ボヤ”のうちに消せ──智は禍を免るるを貴ぶ


15 見違える成長の秘密──呉下の阿蒙に非ず

■著者 守屋 洋

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