著者:佐道 来夢
ページ数:170
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もし、「4次元空間」が存在した場合、それはどのような世界なのか?
「異世界」へのアプローチを試みる。
前半の章は、E.A.アボットの著作『フラットランド 多次元の冒険』がテーマ。
2次元図形の住人が住む世界「フラットランド」から、
キリスト教の世界観などを絡めて、
「4次元」に対してアプローチする。
後半の章は、21世紀の宇宙論『ヌーソロジー』がテーマ。
「4次元をどうすれば認識できるのか?」について、
アインシュタインの特殊相対性理論、ベルクソンの純粋持続、
仏教の止観瞑想、ユング心理学の自己(セルフ)などを絡めてアプローチする。
抽象的な「見えない世界」を、幾何学的な枠組みを使って、構造的に解き明かす。
===目次===
■4次元空間に関する一般見解
・4つめの軸
・観察の法則
・切断の法則
・4次元立方体とその展開図
・4次元はどこにあるのか?
**4次元思想とフラットランド**
■4次元思想の歴史を軽く
・4次元思想の発端とピーク
・アインシュタインの登場
■アボットの遺産「フラットランド 多次元の冒険」
・アボットの人物像
・「フラットランド 多次元の冒険」の構成
・「フラットランド 多次元の冒険」の内容
■フラットランドの特徴的な所
・「辛抱強くあれ、世界は広大無辺なのだから」
・角がとがってると人が死ぬ
・ご婦人の扱い方は丁重に
・階級社会のような構造
・角の数を判別する方法
・ご婦人の知性の問題
・一世代上がると角の数が増える
・角が不規則なのは障害者扱い
・「落ちこぼれ」の多角形の扱い
■スフィア氏と出会う話
・スクエア氏の驚き
・スペースランド入りとスクエア氏の動揺
・フラッドランドでの不穏な動き
・再度、スペースランドにて
・スクエア氏の帰還とフラッドランドでの苦難
・「フラッドランド 多次元の冒険」の結末
■キリスト教の重要性
・グノーシス主義と、その元となる考え方
・ローマ・カトリック教会の登場
・カトリック派キリスト教VSグノーシス主義キリスト教
・キリスト教の面白さ
・プロテスタントの登場
・裏切り者の「ユダ」の扱い
・スクエア氏とグノーシス主義
■アボットの著作から学べること
・現実の原理をよく知る
・想像力を持つ
・微少なる「厚み」を見つける
・グノーシス主義の姿勢
・最終的な問題点
**4次元思想とヌーソロジー**
■「ヌーソロジー」とは何か?
■「ヌーソロジー」における4次元導入
・「反転した空間」と呼ばれる場所
・虚数について
・「ローレンツ収縮」について
・光速度突破による反転ビジョン
・ミクロサイズの微小球
・平面化する景色
・「超越論的主観性」の方向
・「4次元目の軸」の位置
・時間軸の反転と4次元方程式
・虚数iとなった時間
・4次元時空VS純粋持続
・微小の「厚み」の発見
・異世界への通路の場所
・「夢」の世界観
・「新しい軸」は問題解決の方向性
■4次元思想と「自己」の発見
・自身の「主体」の発見
・リアル妖怪ウォッチ
・客体と想像的自我
・「前」と「後ろ」の関係
・5次元について
・「自己」について
・自己発見のフレームワーク
■「ヌーソロジー」の詳細について
**4次元思想・エトセトラ**
・仏教と4次元
・仏教の多様性について
・「刹那」という概念
・「止観」について詳しく
・素粒子の世界について
・右脳の働き
・精神修養について
・生と死の彼岸のロマン
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