著者:大川善邦
ページ数:249

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Raspberry Piにおいて、Javaを使って、アプリケーションを開発する方法、について述べます。
Javaのプログラムは、異なるプラットホームにおいて、そのまま、走る、ここが最重要のポイントです。
このキャッチは、確かに、ソフトウエアのアルゴリズムに関して成立します。しかし、ハードウエアに関しては、成立しません。WindowsなどのOSにおいて、ハードウエアのドライバは、メーカーが、自作します。
ここで、浮動小数点の演算器、について考えます。
浮動小数点の演算を行うのだから、目的は、明確です。あいまいなところは、まったく、ありません。
しかし、各メーカーが作成する回路は、同じ、ではありません。
仮数部と指数部のビット数の違い、…、など、など、回路設計には、無限のバリエーションがあります。同じ回路でも、ときに、バージョンアップがあります。
これに対処するために、Javaは、浮動小数点演算を行うプログラム、を用意します。
コンピュータが、浮動小数点演算回路を搭載していても、使用しません。無視して、プログラムを使って、演算を実行します。
この逃げ道を使って、Javaは、すべての浮動小数点演算回路に対するプログラムの制作、という作業を回避します。
これを、Javaのソフトフロート、と呼びます。
そこで、Raspberry Piの登場です。
Raspberry PiのタイプBにおいても、メインメモリは、わずか、512MB、です。メモリは、最も貴重な資源です。
ところが、Raspberry Piは、ハードウエアの浮動小数点演算回路、を搭載しています。
このハードウエアを無視して、ソフトウエアのプログラムを、メインメモリに展開する、こんなことができるわけはありません。
Javaは、初めて、浮動小数点演算回路に対応する作業、に手を付けます。
これが、Javaのハードフロート、です。

はじめに
1章 イントロダクション
1.1 はじめに
1.2 Java
1.3 ソフトフロート
1.4 ハードフロート
2章 システムの準備
2.1 はじめに
2.2 OSのインストール
2.3 JDKのインストール
2.4 Hello World
3章 Swing
3.1 はじめに
3.2 Label
3.3 フレームの構造
3.4 Button
3.5 テキストフィールド
4章 JavaFX
4.1 はじめに
4.2 Label
4.3 Button
4.4 TextField
5章 GPIO
5.1 はじめに
5.2 GPIOの信号
5.3 器具の準備
5.4 pi4jのインストール
5.5 検証
5.6 LED
5.7 スイッチ
6章 ディジタル入出力
6.1 はじめに
6.2 準備作業
6.3 IOエクスパンダ(PCF8574N)
6.4 IOエクスパンダ(MCP23017)
7章 アナログ出力
7.1 はじめに
7.2 PWMの数学的基礎
7.3 GPIO
7.4 IOエクスパンダのパルス
7.5 パルスのパターン
7.6 Swing
8章 アナログ入力
8.1 はじめに
8.2 通信による遅延
8.3 ADC(ADS1115)
8.4 時系列データ処理
あとがき
参考資料

開発システムは、JDK1.8.0、プログラムの編集は、leafpad、LXTerminalのコマンドラインを使って、プログラムをコンパイル、実行します。
Javaのハードフロートを、じっくりと、味わってください。

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