著者:フロイト
ページ数:325

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抑圧に抵抗しようとする人間の自己破壊的な傾向に注目しながら、宗教のはたす役割を考察し、理性の力で宗教という神経症を治療すべきだと説く表題2論文と、一神教誕生の経緯を考察する「モーセと一神教(抄)」。現代のヨーロッパ社会のあり方と、キリスト教という宗教の本質についての卓抜した洞察から、晩年のフロイトのもつ苦い味と、人間に対する透徹したまなざしが実感できる論文集。

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